研究課題/領域番号 |
23K18376
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
瀧口 知彌 金沢医科大学, 医学部, 講師 (80841014)
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研究分担者 |
西野 善一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70302099)
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40198461)
櫻井 勝 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90397216)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ダイオキシン / エナメル質形成不全 / 骨 / 周産期暴露 / 骨代謝 / 歯周疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
ベトナムの枯葉剤に由来する周産期ダイオキシン曝露が歯や骨の発達に与える影響を明らかにすることを目的として、高曝露地域に居住する12歳児180名と、非散布地域に居住する同年齢の小児100名に対して次の項目からなる健康影響調査を実施する。 ①永久歯の萌出状況やエナメル質形成不全等の口腔内状態 ②骨量や骨代謝マーカーの測定による骨の発育状態 ③交絡要因として砂糖、カルシウム・リンの摂取量等 次に、これらの歯および骨の発達指標を汚染地域と非汚染地域で比較した後、曝露指標との量反応関係について、交絡要因を調整した上で解析する。この時、周産期曝露指標としては、既知の産後1か月時の母乳中ダイオキシン濃度を用いる。
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研究実績の概要 |
当初予定していたドンナイ省ビエンホア市での調査受け入れが困難になったため、研究対象地域をビエンホア市とハノイ市からダナン市タインケー区とサンチャー区に変更した。また、ダナン市厚生部との研究に関する打ち合わせの中で、X線を使用する手根骨撮影や血清中の骨マーカーなど実施が不可能になったため、脊柱側弯曲検診等の代替の調査を実施することとした。 その一方で、調査方法についての準備を行い、口腔指標については2023年8月から9月にかけて日本国内で日本人の大学生、ベトナム人の就労者を対象に口腔内診査の方法や口腔内写真撮影の方法等について予備調査を行った。また、口腔撮影用のカメラやデータを格納し、解析を行うためのコンピュータならびに画像データの解析に必要なソフトウェアを購入し、使用方法を習得した。さらに、第23回分子予防医学研究会、第93回日本衛生学会学術総会に参加を行い、ダイオキシンの健康影響に関する情報収集に努めた。また、11月にはダナン市タインケー区で行われたベトナム人の成人男性を対象とした疫学調査へ参加し、現地の医療関係者と交流する機会を得た。 2024年5月にタインケー区、秋にソンチャー区で調査を行うことについてはダナン市厚生部、タインケーおよびサンチャー地区病院から調査受け入れの合意が得られており、2024年度内には滞りなくデータの収集が可能であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査については変更後は予定通り5月にベトナム国ダナン市タインケー区にて実施されることが決まり、現在準備を行っている。また、秋頃にサンチャー区で実施予定の調査についても実施許可がダナン市側より下りているため、データの取得は当初の計画よりも若干遅れが生じてはいるものの年内に完了できることが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
年内にはダナン市での調査が全て完了し、データの取得が全て完了する予定である。 その後速やかに解析に移る予定である。
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