研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ヒトノロウイルス(HuNoV)は、嘔吐、下痢等を主徴とするウイルス性の感染性胃腸炎及び食中毒の主要病原体である。近年、組織幹細胞由来腸管上皮オルガノイドを用いることでHuNoVを安定的に増殖させることが可能となったが、①HuNoV増殖効率が低い、②オルガノイド培養のコストが高い、③培養のための技術習得が必要、などの課題があり、国内において限られた機関でしか運用されていない。そこで本研究では、不死化単層腸管オルガノイドを出発材料として、感染効率および汎用性の高いfirst classのHuNoV感染培養系の樹立を目指す。