研究課題
挑戦的研究(萌芽)
大気汚染の一因である超微小粒子による脳への影響が国際的な問題となっている。しかし、その抜本的な予防法は未だ存在しない。これは生体影響が生じる機序、特に粒子特有の影響が生じる原因が未解明であることに起因する。先行研究により、超微小粒子の曝露は加齢随伴性の脳機能異常を促進すること、粒子表面で生じるタンパク質の異常構造化がその原因の一端であることが示唆された。これは他の汚染物質には見られない粒子特有の現象であった。一方で、脳内の何のタンパク質が異常構造化をきたし、脳機能異常を引き起こすのか、未解明である。そこで本研究では、超微小粒子が脳機能異常を誘導する原因分子を探索・同定し、その機序解明を目指す。