研究課題/領域番号 |
23K18405
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
仲 貴子 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 講師 (90415498)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 足部形態異常 / 足部障害 / 人体計測法 / 活動制限を伴う足部痛 / 三次元画像生成技術 |
研究開始時の研究の概要 |
地域高齢者に多く存在するDisabling Foot Pain(活動制限を伴う足部痛)は、女性高齢者において足部形態異常の関与が明らかだが、足部形態の経時的変化を精緻に計測する評価技術は十分ではない。そこで家庭用3Dスキャナを用いて足部三次元画像生成手法を列挙し、より再現性の高い手法を確立した上で、生成した三次元画像データから足部形態異常を表現しうる三次元足部形態変数を探索する。またこの足部形態計測手順と新たに探索した三次元足部形態変数を用いて高齢者の足部形態計測を繰り返し行い、高齢者の足部形態異常発生の予測妥当性を検証する。これにより活動制限を伴う足部痛研究に新たな展開をもたらす。
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研究実績の概要 |
本研究では、地域高齢者のDisabling Foot Pain(活動制限を伴う足部痛)に影響を及ぼす足部形態異常の経時的変化を精緻に計測する新たな評価技術として、家庭用3Dスキャナを用いた三次元足部形態変数を探索することを目的としている。 初年度に当たる令和5(2023)年度(以下本年度)は、このうち、1)家庭用3Dスキャナによる足部三次元画像生成手法の探索と、2)健常若年成人被検者を対象とした三次元足部形態変数の検証の2つの過程を計画したが、本年度末での実績は1)の荷重位の足部三次元画像生成手法の探索の途上で、特に、家庭用3Dスキャナのスキャンサイズの小ささを補完するスキャニング手法の探索と、足部接地位での足底面の三次元画像生成手法の探索に難渋した。 この解決策として、計測器を現有機よりもスキャンサイズの大きい機種に更新することを検討している。 これと並行して、地域在住高齢者の活動制限を伴う足部痛の疫学を明らかにする目的で文献研究を推進し、その成果を学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5(2023)年度に計画した2計画のうち、第1計画部分(家庭用3Dスキャナによる足部三次元画像生成手法の探索)に難渋した。ただしこの原因は、計測器のスキャンサイズが不十分であることに対して計測手技による補完を試みたことによると分析しているため、計測器を更新して解決を図りたい。
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今後の研究の推進方策 |
1)家庭用3Dスキャナ(スキャンサイズの大きいものに更新)による足部三次元画像生成手法の探索:樹脂造形足部モデルの足底部と足趾形状の三次元データの計測手技を確立する。スキャナの最適照射角度・距離、検査台の材質・形状等を探索しつつ、足部三次元画像を高い再現性で生成する手順を探索する。ここまでを令和6(2024)年8月までに完了する。 2)健常若年成人被検者を対象とした三次元足部形態変数の検証:1)で探索した複数の足部三次元画像生成手順を用いて、健常若年成人のコンビニエントサンプル(10~20名を想定)を対象に足部形状三次元画像を収集する。画像データはComputer Aided Design/Computer Aided Manufacturing (以下、CAD/CAM)化し、これにより足の形態異常を特徴づける三次元足部形態変数を探索・検証する。特に地域在住高齢者において有症率の高い扁平足、四趾変形、外反母趾を特徴づける変数をそれぞれ新たに定義し、それぞれ従来の検査・評価法(Foot Posture Index-6、もしくはManchester scaleを想定)と比較してのその妥当性を検証する。これを令和7(2025)年2月までに完了する。 この研究計画の変更により、当初、令和6(2024)年度に計画していた地域在住高齢者サンプルに対する調査を令和7(2025)年度に延長申請して推進したい。
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