研究課題
挑戦的研究(萌芽)
喘息は高齢者に多い呼吸器疾患の一つである。近年、腸内細菌叢の変化が呼吸器疾患をはじめとする様々な疾患の発症・進展に関与することが報告されている。一方、近年増加している疾患の発症や進展は、環境中の化学物質が影響している可能性が指摘されている。本研究では、加齢に伴い喘息様の病態を発症する老化促進モデルマウス(SAMP8)を用い、環境化学物質曝露が高齢者喘息の病態に与える影響を評価するとともに、糞便移植(FMT)による病態改善効果も含め、肺・腸内細菌叢との関連性についても検討する。これにより、高齢者を対象とした健康リスク評価の必要性を示すとともに、化学物質の削減による疾患発症予防・改善に貢献する。