研究課題/領域番号 |
23K18413
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
内富 庸介 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究統括 (60243565)
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研究分担者 |
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (40450572)
松岡 歩 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 特任研究員 (70833870)
明智 龍男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80281682)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高齢がんサバイバー / QOL / 価値観・選好 / アンメットニーズ |
研究開始時の研究の概要 |
わが国のがんサバイバーの70%以上が65歳以上の高齢者であり、2040年には人口の約50%を75歳以上の高齢者が占めると予想される。これまでのがん研究は、65歳未満の非高齢者を対象に、治療の有効性検証のための抗がん治療開発と薬事承認に目が向けられてきた。高齢がんサバイバーの生涯を見据えたQOLを構成する要因は単なる疾患治癒という医学的アウトカムのみではないため、スコーピングレビューとステークホルダーへの面接調査により中長期的複合アウトカムを含むQOLの概念化を行う。次にその概念の測定可能な要因の尺度化、地域ごとの代表性を担保した大規模横断調査を行って地域ごとの介入可能な要因を同定する。
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研究実績の概要 |
日本の高齢がんサバイバーの望ましい生涯とは何か、その概念化、尺度開発を通して、前人未踏のその先に高齢がんサバイバーが重畳する超高齢地域社会を大規模調査して実態を明らかにしたい。高齢がんサバイバーのQOLを構成する要因は単なる疾患治癒という医学的アウトカムのみではないため、スコーピングレビューとステークホルダーへの面接調査により中長期的複合アウトカムを含むQOLの概念化を行う。次にその概念の測定可能な要因の尺度化、地域ごとの代表性担保した大規模横断調査を行って地域ごとの介入可能な要因を同定する。 本年度(2023年)は、日本の高齢がんサバイバーのQOLの特徴を明らかにするためスコーピングレビューを実施した。リサーチクエスチョン(Step 1)は「日本の高齢がんサバイバーのQOLにはどのような特徴があるか?」「日本の高齢がんサバイバーの価値観や選好にはどのような特徴があるか?」「日本の高齢がんサバイバーが必要とするサポートや情報は何か?」である。今後は3つのデータベース(MEDLINE, PsycINFO, 医中誌)を用いて文献検索を実施し(Step 2)、独立した2名以上がスクリーニングを行い(Step 3)、データを抽出した(Step 4)。今後はレビュー結果をリサーチクエスチョン毎にまとめ(Step 5)、論文化する予定である。さらにレビュー結果がステークホルダー(患者、患者家族、医療者、政策立案者など)のニーズに合致しているかを確認するため(Step 6)、2024年度にステークホルダーへの面接調査を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通りに進捗している。本年度(2023年)は、日本の高齢がんサバイバーのQOLの特徴を明らかにするためスコーピングレビューを実施した。リサーチクエスチョン(Step 1)は「日本の高齢がんサバイバーのQOLにはどのような特徴があるか?」「日本の高齢がんサバイバーの価値観や選好にはどのような特徴があるか?」「日本の高齢がんサバイバーが必要とするサポートや情報は何か?」である。今後は3つのデータベース(MEDLINE, PsycINFO, 医中誌)を用いて文献検索を実施し(Step 2)、独立した2名以上がスクリーニングを行い(Step 3)、データを抽出した(Step 4)。今後はレビュー結果をリサーチクエスチョン毎にまとめ(Step 5)、論文化する予定である。さらにレビュー結果がステークホルダー(患者、患者家族、医療者、政策立案者など)のニーズに合致しているかを確認するため(Step 6)、2024年度にステークホルダーへの面接調査を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
初年度(2023年)は、研究1として、日本の高齢がんサバイバーQOLの特徴を明らかにするためスコーピングレビューに着手した。2024年度は、スコーピングレビューを継続し、結果をテーマ毎にまとめ論文化する予定である。 さらに、スコーピングレビューの結果が、ステークホルダーのニーズと合致しているかを確認する目的で、研究2として面接調査/インタビュー調査を行う。調査の対象は、高齢がん患者のサバイバーシップケアに関係する医療従事者(腫瘍医、老年医、かかりつけ医、看護師、MSW)、患者とその家族、一般市民、厚生労働省の保険局技官などを想定している。インタビューガイドに基づいた半構造化面接を行い、データの飽和まで調査を続ける。先行文献から30回程度のインタビューが必要になると想定される。インタビューは録音し、逐語録を作成する。独立した2名の研究者でコーディングを行い、内容分析を行う。分析結果に基づいて、高齢がんサバイバーのQOLを概念化し、テーマごとに分類し、尺度化する。20個~30個のテーマが概念化されると想定している。 研究2において高齢がんサバイバーのQOLを尺度化したものについて、介入可能な要因を同定するために、2025年度に研究3として、代表性のある高齢がんサバイバーを対象に横断調査を実施する予定である。
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