研究課題
挑戦的研究(萌芽)
骨格筋の萎縮を治療する新しい方法として、骨格筋の「もと」となる筋芽細胞を生体外で大量に培養し、それを自家移植する細胞治療の開発がすすめられている。この挑戦の最大の障壁となるのが、移植に必要な細胞数の確保である。本研究では、マイクロRNA(miRNA)とよばれる20-25塩基の短い核酸の網羅的な探索実験を行い、筋芽細胞の増殖を制御するものを同定する。特定したmiRNAを過剰発現、あるいは阻害することによって筋芽細胞の増殖能力を最大化することに挑戦する。特に、遺伝子操作を行わなくとも細胞に取り込まれて機能発揮する「分泌型マイクロRNA」に注目し、具体的な医療応用につなげる。