研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では,高信頼・高安全なアビオニクス(航空制御電子機器)を特殊な専用デバイスを用いずに汎用半導体デバイスにより構築する技術の確立を目指し,特に,宇宙環境下で安定動作するセキュリティハードウェア(暗号機能を実行するハードウェア)の設計理論を開拓する.具体的には,小型衛星・ロケットに搭載されて地上局の間の通信等を担うアビオニクスを対象とし,宇宙線により多数のソフトエラー(宇宙線が半導体素子を貫通して生じるデータ誤り)が発生する状況下においても高信頼・高安全に動作するセキュリティハードウェアを開発するとともに,陽子線照射実験/実機実験を通してその有効性を実証する.