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圧縮センシング回路システムに「スパース性に基づく自律適応能力」を宿す挑戦的試み

研究課題

研究課題/領域番号 23K18463
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

兼本 大輔  大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (90603332)

研究期間 (年度) 2023-06-30 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード圧縮センシング / スパース性
研究開始時の研究の概要

取得した情報を無線で送信するセンサノードは電力源が限られる.そのため,省電力化が可能な圧縮センシングをセンサノード開発に応用することに注目が集まっており,新たな回路システム設計に関する研究が進められている.本研究では,「信号復元への応用」にとどまらず,「回路システムにおける自律適応能力の実現」に信号のスパース性を活用した新しい回路システムの創造に挑戦する.

研究実績の概要

信号取得から無線送信までを担うワイヤレスセンサノードは,バッテリーやエナジーハーベスターなど限られた電力源を利用し動作することが想定される.つまり,センサーノードに搭載する回路の省電力化が重要になる.そこで,信号を圧縮しながら取得することで,センサノードに搭載する回路で扱う情報量を削減し,回路の省電力化を可能にする圧縮センシングに注目が集まっている.
圧縮センシングでは,信号のスパース性を活用することで,圧縮信号から圧縮前の信号を復元する処理を行う.さらに本研究では,「信号のスパース性はセンシング対象信号の特徴に深く関連する」ことに着目し,対象信号に適切なセンシング処理が行える新しい圧縮センシング回路システムの創造に挑戦する.
一年目は,センシング対象信号を基に生成した基底を活用する新たな圧縮センシング回路システムに関する研究を実施した.その結果,センシング対象の信号に適した回路特性が採用可能になるため,回路雑音の影響を抑えつつ,回路システムの省電力化が実現できることが分かった.本研究で得られた成果の一部は,IEEE国際会議であるISCAS2024の会議論文集(査読付き)に掲載が決まっており,現在は発表準備を進めている.二年目は,一年目に得られた研究成果を基に,提案する圧縮センシング回路システムの実装・検証を行う.そして,得られた結果から提案手法の有効性を検討し,学会等で広く公表する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り,新しい圧縮センシング回路システムを提案することができた.成果の一部は査読付きIEEE国際会議論文として掲載が決定している.進捗状況を考慮すると,おおむね順調に研究が進んでいると判断できる.

今後の研究の推進方策

一年目の研究成果を基に,回路システムの実装および動作検証を行う.成果は学会等で報告する予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Reducing Power Consumption in LNA by Utilizing EEG Signals as Basis Matrix in Compressed Sensing2024

    • 著者名/発表者名
      Riku Matsubara, Daisuke Kanemoto, and Tetsuya Hirose
    • 学会等名
      IEEE Int. Symp. Circuits Syst. (ISCAS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      http://ssc.eei.eng.osaka-u.ac.jp/~dkanemoto/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-07-04   更新日: 2024-12-25  

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