研究課題/領域番号 |
23K18481
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
菅田 陽怜 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (30721500)
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研究分担者 |
原 正之 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (00596497)
大鶴 直史 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50586542)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 知覚力 / 心拍誘発脳電位 / リアルタイムフィードバック / 内受容感覚 / 超感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、「心」の感覚について「内受容感覚」という表現が用いられている。この感覚は、人間における感情の本質的な根源であるとされる一方で、その鋭敏さが外界の刺激に対する反応性の高さ(知覚力)と関連することが知られている。そこで本研究では、内受容感覚の指標の一つである心拍誘発脳電位に焦点を当て、その科学的検証を試みる。 本研究は「内受容感覚、知覚力、リアルタイムフィードバック」という異なる研究要素を組み合わせた、いわば未開拓の研究領域と言える。しかしながら、内受容感覚と知覚力との関連性が明らかになれば、リハビリテーション分野やスポーツ分野などの学術体系を大きく変革させるほどの研究に発展する可能性が高い。
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研究実績の概要 |
近年の研究で、内受容感覚の鋭敏さが身体内のモニタリング能力、すなわち外界の刺激に対する反応性の高さと関連することが報告されている。このことは、内受容感覚の変化に従属して感覚機能が変化する可能性があることを示している。言い換えれば、内受容感覚を制御できれば感覚機能も人為的に変調できる、と解釈する事も出来る。近年の報告では、この内受容感覚について、心臓からの求心性信号を反映していると考えられる心拍誘発脳電位(hearbeat-evoked potentital; HEP)が内受容感覚の潜在的な指標であるとして注目されている。 一方、内受容感覚と相反する感覚である「外受容感覚」、つまり外的刺激を知覚する能力(知覚力)には個人差があることが知られており、その知覚力には可鍛性があることが知られている(知覚学習)。近年の研究により、スポーツや言語などのスキルと同様に、トレーニングによって視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を向上できることが証明されている。さらには感覚受容体が本来担うべき枠を超えて、強化されたという実験報告も存在する(超感覚;Hyperacuity)。そこで、本研究では「内受容感覚が変化すれば知覚力もそれに続き変化する」という仮説を立て、その科学的検証を試みる。 今回の実験では、HEPに着目して実験を行う。実験は安静時のHEP計測後に、微弱な電気刺激を用いた知覚機能計測を行い、その後にHEP計測リアルタイム制御課題を行う。リアルタイム制御課題後には再度、知覚機能計測を行い、HEPのリアルタイム制御課題後に知覚機能に変化が生じるかを調べる。リアルタイム制御課題はHEPを視覚化した棒グラフを上げるようコントロールさせる群、下げるようにコントロールさせる群に分けて実験を行う。現在、実験系の構築が完了し、データ計測に移行している状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定通りのスケジュールで実験環境の構築が完了し、データ計測に移行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度に引き続き実験を行い、HEPリアルタイム制御課題前後の知覚機能に関するデータを収集する。さらに、得られた結果について考察を行い、成果発表に向けての準備を進めていく。
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