研究課題
挑戦的研究(萌芽)
マスタ・フォロワ・システム(MFS)において、フォロワ身体をあたかも自己身体かのように操るには、身体図式の変容に基づく転移錯覚が重要になる。MFSの作業性能向上には、運動と感覚に関する結合関数を使用条件に応じて調整することが効果的となるが、「人が、複数の身体図式を保有でき、それらを意識的かつ瞬間的に置換できるか?」ということは明らかになっていない。本研究では、MFS結合関数の動的調整システムを構築し、新概念となる選択的身体図式(SBS)の獲得機序とその作用の構成論・実験的検証を行う。変動的表象としてのSBSによる、しなやかな人間機械系設計のための予備的データ・知見を得る。