研究課題
挑戦的研究(萌芽)
大型自動車や船舶、飛行機のエンジンなど、一部燃焼エネルギーを利用しなければならない工業機器からの二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするには、大気に放出された二酸化炭素を回収し、貯留、再利用していくことが求められる。本研究では、水により吸着材からの脱離を行い低エネルギーで二酸化炭素の回収を可能とする能動的湿度スイング法による二酸化炭素回収法を確立するため、その実現において必要な水による吸着阻害を低減するイオン交換樹脂の開発とともに水に含まれる不純物(イオン類)が二酸化炭素の回収効率に及ぼす影響を明らかにし、大気からの高効率かつ低エネルギーで実現できる二酸化炭素回収法を確立することを目的とする。