研究課題/領域番号 |
23K18581
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
橋本 寿之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (90528390)
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研究期間 (年度) |
2023-06-30 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再生医療 / 細胞移植 / 心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞移植療法はがんのみならず、様々な分野での臨床応用が期待されている。このような中、我々はヒトにおいて生体内の移植細胞を非侵襲的に評価できるシステムがあれば、臨床試験の成果をより有効に活用し、細胞移植療法の改善点を明らかにできると考えた。 よって、本研究の目的はヒトiPS細胞に特異的なマーカー蛋白を発現させ、このマーカーを非侵襲的な方法で検出する事により、移植した細胞を生体内で非侵襲的に評価する方法を確立する事である。
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研究実績の概要 |
細胞移植療法はがんのみならず、様々な分野での臨床応用が期待されている。このような中、我々はヒトにおいて生体内の移植細胞を非侵襲的に評価できるシステムがあれば、臨床試験の成果をより有効に活用し、細胞移植療法の改善点を明らかにできると考えた。よって、本研究の目的はヒトiPS細胞に特異的なマーカー蛋白を発現させ、このマーカーを非侵襲的な方法で検出する事により、移植した細胞を生体内で非侵襲的に評価する方法を確立する事である。 iPS細胞由来の移植療法では、安全面において未分化細胞の混入や異所性の生着が懸念されている。そのため我々は未分化細胞及び分化心筋細胞を分別できるように2種類のマーカーの開発を計画した。 本年度はまずはヒトがん細胞ラインを用いて移植細胞標識システムの遺伝子設計を中心に取り組んだ。我々はヒトにおける遺伝子発現を解析した公共データーベースを用いてマーカーのペプチド配列候補を探索した。候補となった配列をヒト細胞に強制発現させ、免疫染色やウエスタンブロット法により、iPS細胞由来移植細胞を検出するマーカーと分化誘導した心筋細胞を検出するマーカーの遺伝子配列の条件検討を行った。その結果、細胞の生理機能に影響を与えない最小限の遺伝子配列設計を同定し、マーカー発言の心筋特異性も確認した。よって、我々はヒト培養細胞レベルで移植細胞が検出可能な標識システムの開発に成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに培養細胞レベルで標識システムを検出する事に成功し、現在はiPS細胞における効果を検証中であり、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
現在はiPS細胞における標識システムの効果を検証中である。iPS細胞においても標識システムの検出が確認出来たら、今後は移植実験に向け、ゲノム編集による移植細胞標識システム導入ヒトiPS細胞株を樹立していく予定である。
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