研究課題
挑戦的研究(萌芽)
世界的な高齢化に伴い、骨粗鬆症の患者が急増している。骨粗鬆症になると、骨の量と強度が減少し、転倒やくしゃみといった僅かな衝撃でも骨折してしまう。さらに、骨粗鬆症による骨折が原因で寝たきりになり、認知症につながることも知られている。骨粗鬆症の治療では、毎日や毎週の服薬を数年間継続する必要があり、患者の5割は、1年後には処方通りの服薬ができていない。このため、多くの患者において症状が改善せず、背骨や大腿骨の骨折や圧潰が繰り返し生じ、歩行困難や寝たきり、要介護となる。この問題を解決するために、本研究では、服薬を必要としない革新的治療を導く新規材料を開発する。