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テクスト構造に基づくマンガの文字と画像データの統合的利用のための基盤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K18642
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0102:文学、言語学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

三原 鉄也  筑波大学, 人文社会系, 助教 (20763626)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードマンガ / デジタルヒューマニティーズ / IIIF / TEI / 引用
研究開始時の研究の概要

本研究では、人文社会学分野でのマンガ研究においてデータを活用したマンガの量的な分析を促進するマンガのコンテンツデータの処理・分析のための基盤の構築を目的として、人文社会学分野で検討されてきたマンガの文法・テクスト構造に基づいてマンガの内容を記述する文字データと画像データを統合的に扱うことを可能にし、情報処理技術に関する専門知識を要さず統合的に分析や研究成果の提供に利用できるようにするツールの開発を行う。

研究実績の概要

本研究は、人文社会学分野でのマンガ研究においてデータを活用したマンガの量的な分析を促進するマンガのコンテンツデータの処理・分析のための基盤の構築を目的とする。データを活用した人文学研究の進展はマンガ研究においても期待されているが、利用しやすいツールやデータの不足により進んでいない。こうした取組の技術開発には情報科学分野が先行しておりマンガ表現を構成する単一の要素の識別は可能になっているが、人文社会学分野で検討されてきたマンガの要素を一体のテクストとして処理する枠組みの技術検討が不足しており、利便性の高いツールの実現にまでは結実していない。そこで本研究では、人文社会学分野で検討されてきたマンガの文法・テクスト構造に基づいてマンガの内容を記述する文字データと画像データを統合的に扱うことを可能にし、分野外の専門知識を要さず統合的に分析や研究成果の提供に利用できるようにするツールの開発を行う。
現在は、上記のようなマンガの文字とテキストの利用の事例として学術文献におけるマンガの引用に着目し、マンガの要素を構成する文字データと画像データをテクスト構造に従って適切に参照するためのシステムの開発を行っている。データの用途になるマンガの専門的な研究として日本マンガ学会での発表・論文を対象にする他、初学者の事例収集として文学研究及び教育(学部教育)の現場である筑波大学比較文化学類でのマンガをテーマにした卒業研究を対象にしてマンガのコンテンツデータの処理・分析の研究事例を調査・収集し、それらを踏まえてデータ構造やツールの機能を定義を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

人文学分野での学術論文においては工学・情報学分野と比べテキストの内容をより多様な目的・形態で扱っており、それに伴い統制が厳密ではないことが明らかになった。とりわけマンガではその傾向が強く、それらに対応するために必要なデータモデル設計やより広範な調査の検討に時間を要している。これに伴い、調査に際してその内容の分析評価に作業者の個別判断を要するケースも多く、人材の確保に時間を要したこと、その習熟を必要とすることも遅滞の要因となった。

今後の研究の推進方策

引き続き、現在進めているマンガの引用を記述するデータモデル設計と引用状況の調査を進め、結果をまとめる。更にその結果を踏まえて、基盤のプロトタイプとなるマンガのデータ利用ツールの開発とサンプルに用いるマンガやその内容に関するデータの準備を行う。この利用ツールは、研究論文におけるマンガ画像の適切な引用とその比較を容易に行うものとして、Webブラウザ上で動作するツールとして開発する。開発したシステムはサンプルデータを用いて調査した既存の事例に対応可能なものか、また引用を正確化・効率化できるものであるかの評価を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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