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琉球からみる近世東アジア民衆教化思想の交渉

研究課題

研究課題/領域番号 23K18711
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

殷 暁星  広島大学, 人間社会科学研究科(文), 助教 (30778965)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード六諭衍義 / 程順則 / 日琉中関係 / 東アジアの文化交渉 / 琉球における書物の流通 / 聖諭広訓 / 東アジア思想交渉 / 道徳文化
研究開始時の研究の概要

本研究は、琉球を視点として近世東アジア世界における思想交渉の実態を明らかにするものである。明清王朝、日本、朝鮮東アジア諸地域で民衆教化に活用された道徳倫理に関する書物の、琉球における翻訳、流通、受容と活用の実態の検討を方法とし、その翻訳、活用の過程にみられる琉球における近世日本および中国(主に清王朝)の道徳文化の受容・拒否・批判の様相を明らかにする。以上の分析を通して、従来、地域間の線的交流を中心に議論する研究視点を超え、近世東アジアという坩堝のなかの思想の化学反応を描出する。

研究実績の概要

本研究は、琉球を視点として近世東アジア世界における思想交渉の実態を明らかにするものである。
2023年度の課題は、沖縄、本土に現存する琉球版明清聖諭関係書の書籍調査を行い、それにかかわる日、琉、中の知識人の思想や、その書物の出版をめぐる営みを明らかにすることであった。そのため、2023年度は具体的に、以下の地域での現地調査を中心に研究を行った。
①個人蔵、未公開の資料の発掘、閲覧のため、そして、琉球版明清聖諭関係書の著者、関係者に関する情報、その歴史的評価ついて調査するため、沖縄県石川市、久米島の図書館、資料館に訪問し、現物調査を行った。
②琉球版明清聖諭関係書の出版と受容について、琉球王国の支配の視点から調査し、美里間切り、名護、久米村等の地域について、広範囲のフィールドワークを行った。同時に、近世日本における明清聖諭関係書の生産活動について、大坂、京都を中心に史料の発掘調査及びフィールドワークを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の調査はほぼ完了した。それに基づき、現段階では以下の成果を得た。
①発掘した史料の翻刻作業はおおむね完了し、それに基づくテキスト分析も順調に進めている。
②一部のテキスト分析の結果をすでに研究論文にまとめ、または学術会議で報告した。
ただし、本来ハワイ、中国に現存する琉球版明清聖諭関係書について調査すると予定したが、先方との折衝困難などの理由で取り消しせざるを得ない状態である。

今後の研究の推進方策

2023年度の研究を踏まえ、2024年度は主に以下の内容で研究を進めていきたい。
①八重山、ハワイ、中国に現存する琉球版明清聖諭関係書について調査する。琉球版明清聖諭関係書の版本の調査のみならず、海外におけるその流通や評価について分析する。
②これまで発掘、翻刻した史料に基づき、出版・書写・流通をめぐる書誌学分析を進める。
③調査と分析結果を報告書にまとめ、公表する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日中琉における教化思想の交差 ─琉球王国の明清聖諭受容について2024

    • 著者名/発表者名
      殷暁星
    • 学会等名
      日本宗教・思想文化の接合域と多面性を考える ─「他者」とどのように向き合ったのか
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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