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海草藻場堆積物中に含まれる有機炭素量の変動要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K18734
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

佐野 亘  岡山大学, 教育学域, 助教 (90983544)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード海草藻場 / 炭素循環 / ブルーカーボン / 沿岸生態系 / 堆積物 / ブルーカーボン生態系 / 沿岸環境 / 干潟
研究開始時の研究の概要

近年、沿岸域の生物多様性やブルーカーボンの観点から注目されているアマモ類の群落(海草藻場)は様々な生態系サービスを提供する一方、沿岸の人工改変や物理環境・栄養塩循環などの変化によって世界的に減少していることが報告されている。このような状況の中で本研究は、主に堆積物を用いた環境解析により、海草藻場が成立する環境条件を明らかにするとともに、よりローカルな環境の差異がもたらす海草藻場堆積物の特性の変動要因を検討する。

研究実績の概要

海草類の群落である海草藻場は、沿岸域における二酸化炭素の吸収源であるブルーカーボン生態系として注目されている。海草が光合成によって吸収した炭素を堆積物中に有機炭素として隔離・貯留することが明らかにされ、近年、海草藻場の炭素貯留機能の定量的な調査研究の進展が期待されている。
本研究ではよりローカルな環境条件が海草藻場堆積物内の有機炭素量変動に与える影響を明らかにするため、野外調査による海草類の生息分布調査から、潜水による堆積物コアサンプルの採取、堆積物の有機元素分析、粒度分析等を実施する。また、海草藻場に隣接した海草類の分布しない場所においても同様の調査を行い海草藻場堆積物の特性を明らかにする。
初年度にあたる2023年度は、実験環境の整備および研究対象地域での事前調査を実施した。研究対象地域は河口域、埋立地に隣接した海底、河川流入のない島の沿岸を選出した。またそれぞれの研究対象地域にて事前調査を行い、海草類の生息分布、海草藻場面積の算出を実施した。次年度に実施予定の堆積物コアサンプルの採取予定地も決定した。調査地域の海草はアマモ(Zostera marina))と汽水域には一部コアマモ(Zostera japonica)が分布しており、水深は1~3mの浅瀬で、底質は細砂・泥質の堆積物であった。海草藻場内と隣接した海草の分布していない砂地では水深や潮流環境など地形的特徴に差異がないことを確認した。次年度の調査では海草藻場内と隣接した砂地の水質(水温、塩分濃度、溶存酸素)を他項目水質計で測定する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に実施予定であった野外調査が海況不良により延期となったことにより、海草藻場堆積物試料の採取等に遅れが出ているものの、概ね順調に遂行している。

今後の研究の推進方策

2023年度に実施した研究対象地域による事前調査にて決定した6地点にて堆積物コアサンプルを採取するとともに、他項目水質系による海草藻場および隣接した砂地の水質(水温、塩分濃度、溶存酸素)調査を実施する。また採取した堆積物中の有機元素(TOC、TN、TS)をCHNSコーダーを用いて測定する。上記の結果をまとめ、ローカルな環境条件が海草藻場堆積物内の有機炭素量変動に与える影響を検証する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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