研究課題/領域番号 |
23K18784
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
唐津 周平 神戸大学, 経済学研究科, 経済学研究科研究員 (70980663)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フリーランス / 兼業副業 / サービス産業 / 雇用的自営 / 働き方 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「どのような条件・特徴を持ったフリーランスは独立した自営業として促進されるべきなのか、反対にどのような条件・特徴を持ったフリーランスは抑制されるべきなのか」に関する論点と根拠を明らかにすることを目的とする。その背景には、「兼業副業」「ギグワーク」など多様な就業形態が見られ、自営業と被用者の境界線が曖昧になっていることが一因として挙げられる。そのため、政策的支援のあり方や検討する観点自体も変化が求められるのではないかと考える。 そこで本研究ではサービス産業に属するフリーランスを対象にしたアンケート調査を行い、計量分析(潜在クラス分析等)を通じて類型化に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究ではサービス産業に属するフリーランスを対象にした調査に取り組む。その目的は「どのような条件・特徴を持ったフリーランスは独立した自営業として促進されるべきなのか、反対にどのような条件・特徴を持ったフリーランスは抑制されるべきなのか」に関する論点と根拠を明らかにすることである。それらを通じて、内閣府の全世代型社会保障検討会議でも述べられた「フリーランスの適正な拡大」にも寄与する。 本年度は「フリーランス」の定義に沿って、正確かつ適切なサンプルサイズを抽出できるインターネット調査会社の選定を行った。並行して調査対象者への質問票の作成にも取り組んだ。 質問票を作成する過程では先行研究の整理や研究会も行った。その結果、これまでの研究ではフリーランスの「労働者性」に着目した内容が多く見られることを確認した。その一方で経済的に自律した「独立自営業者」としてのフリーランスに着目した研究は比較的少ない傾向にあることも確認した。また、現在は実態把握を目的とした質問票になっているが、調査結果から仮説検証も可能となる調査設計にすべきではないかと助言を受けた。このため労働経済学や産業構造など理論的な枠組み・統計データを参考にして、質問票の内容を再検討した。 これらを踏まえて「独立自営業者」としてのフリーランスには、どのような変数が有意に関連するのか質問票の具体的な改善も行った(業種や職種、それらの労働市場の傾向や取引している企業等の規模、フリーランス自身の経歴など)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インターネット調査の設計(質問票の作成等)と予算調整において、当初想定していた以上の時間を要したことがやや遅れている原因である。その問題はほぼ解決したため、今後の進度を早めることで従来の計画通りに研究を進められる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
インターネット調査を行い、そこで得たデータを集計・分析する。その後、学会や研究会での報告を経て、研究成果を論文として投稿する。
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