研究課題/領域番号 |
23K18794
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
井川 佳実 京都先端科学大学, 経済経営学部, 准教授 (10838361)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 知識移転 / 組織学習 / 吸収能力 / 企業グループ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、企業グループにおいて持続的な知識移転の実現に重要な役割を果たす、吸収能力の発動を担当する人材の能力開発とその組織構造を論じるものである。先行研究では、組織の吸収能力は組織と外部環境の間に存在する特定の個人である境界連結者に左右されるとして長く議論されてきた。しかしながら、不確実性が高い技術変化に対応しなければならない事業環境下では、境界連結者のみでは対応に遅れを取る可能性も既に指摘されている。本研究はこの点について「境界活動者」の概念を用いることで問題の打開を図る。今までに経験のない知識に対して企業間関係を用いてどのように知識移転を実現するのか、人材と組織のあり方について研究する。
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研究実績の概要 |
企業グループにおいて持続的な知識移転の実現に重要な役割を果たす、吸収能力の発動を担当する人材の役割と行動について調査と分析を実施する。「多国籍企業グループにおける子会社の能力活用」について、組織学習に重点を置いた吸収能力の開発について2024年Asia Pacific Journal of Managementに投稿。また、「グループ」の一つの発展形として地方自治体とそのサービス対象となる市民、そして両者間でのサービスの確立及び維持をサポートするNPOの関係性について事例分析を実施している。この件について2023年12月インドのNITEE大学で開催された第8回NITTEカンファレンスで発表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学着任初年度のため、諸事の設定に時間を費やした。
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今後の研究の推進方策 |
Asia Pacific Journal of Managementのレビュー結果を検討していく。また5月にJournal of Management studiesが開催する学会が横浜国立大学であり、ここでも関連報告をするのでそのフィードバックを吟味し、引き続き調査協力体制にある企業群との関係性を構築しつつ論文の改訂と再投稿を実施する。
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