研究課題/領域番号 |
23K18834
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大江 將貴 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (70981778)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 非行からの離脱 / 少年非行 / 被害経験 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで非行少年の加害者としての問題性に焦点が当てられてきた一方で、少年たちが非行に至るまでに経験してきた被害については注目されてこなかった。そこで本研究は、非行からの離脱過程にある非行少年たちが過去の被害経験からどのように立ち直っていくのかを明らかにすることを目的としている。本研究では、非行からの離脱過程にある非行少年に対する縦断的なインタビュー調査を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、犯罪・非行からの離脱過程にある非行経験者が過去の被害経験からどのように立ち直っていくのかを明らかにすることを目的としている。具体的には、元非行少年に対する縦断的なインタビュー調査から、(1)非行経験者がどのように犯罪・非行から離れていくのかという犯罪・非行からの離脱プロセス、(2)(1)の過程において、虐待やいじめを受けたといった何かしらの被害経験を有する非行経験者が、どのように被害経験から立ち直っていくのかを明らかにする。本研究の意義は以下の2点である。第一に、長期的な縦断的インタビューにもとづき、犯罪・非行からの離脱過程を明らかにすることである。第二に、これまであまり主題にされてこなかった非行経験者の被害経験からの立ち直りに着目することである。非行経験者の被害経験に着目することで、犯罪・非行からの離脱に対する新たな理解を加えられる点に意義があるといえる。 当該年度においては、まず、犯罪社会学や教育社会学、被害者学など国内外の関連する文献や資料を収集し、非行経験者が経験している被害状況や彼らが抱えている生きづらさを把握するとともに、国内外の犯罪・非行からの離脱に関わる研究動向を整理することを試みた。また、文献や資料の収集と並行して更生保護施設に在籍経験のある非行経験者へのインタビュー調査を実施した。また、継続して調査に協力していただけるよう非行経験者や更生保護施設との関係性を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画していたとおりに、犯罪・非行からの離脱に関する文献や資料、非行少年たちの被害経験に関する文献や資料を収集でき、更生保護施設に在籍経験のある少年へのインタビュー調査を実施することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画していた少年への縦断的なインタビュー調査を引き続き実施する。また得られたデータを分析し、関連学会で報告したうえで、論文化していく。
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