環境NGO・NPOの注目から四半世紀以上を経た今日、活動の停滞が顕著になりつつある状況を踏まえて、本研究では「環境NGO・NPOの活動は政策的にも促進されてきたにもかかわらず、団体が十分に成長できていないとすれば、なぜか」という問いを探究する。 上記の問いに対して本研究では、行政の委託事業や活動助成のあり方など、団体の置かれた経済的条件を、「経済的機会構造」として検討対象とする。そして、経済的機会構造が団体の成長(安定的な収入源の確保や専従職員の雇用)に与える影響を比較・考察する。以上を通じて、既存の社会運動研究やNPO研究、環境NGO・NPOの活動促進に関する施策に、新たな論点を提起する。
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