研究課題/領域番号 |
23K18886
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
三上 亮 奈良学園大学, 保健医療学部, 助教 (90981613)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 若者 / 困難感 / 理学療法士 / 臨床教育 / フォーカスグループインタビュー |
研究開始時の研究の概要 |
理学療法士(以下、PT)の養成数の急増に伴い、臨床経験に乏しいPTに対して卒後現場教育の一層の充実が求められている。一方で、現場の指導者は従来の徒弟制教育が通用しないなどの困難感を抱いているとされる。しかしこの困難感に対する指導者個人の認識は、指導者間で共有された集団レベルの認識に左右される可能性があり、そもそもの問題が見えづらくなっている。困難感に対するこうした複雑な認識構造を看過したままで組織的な教育が機能するとは言い難い。本研究の目的は、指導者の困難感に対する個人的な認識と、指導者間で生成された集団レベルの認識をあわせて分析し、組織に醸成された困難感の認識構造を探求することにある。
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研究実績の概要 |
研究実施計画では、2023年度は3施設に対して4月から11月頃までに個別インタビュー及び、集団インタビューを実施し、12月頃から個別インタビューに関しては分析に入る予定であった。 しかし、倫理委員会の承認を得ることや、調査協力者の辞退や日程調整に想定以上に時間を要したため計画がずれ込んでいる。 調査の進捗は、2施設目の個別インタビューまで完了し、その後の集団インタビューの日程調整を実施している段階まで進んでいる。今後は、2施設目の調査と並行して、3施設目との日程調整を実施してする予定である。また調査結果と分析に関しては、調査に時間を要しているため、日程調整中に1施設目の分析も並行して進めている。 詳細な分析結果をまとめるのはこれからではあるが、個別インタビューでは若手理学療法士を教育するうえでのさまざまな「困難感」を聴取できており十分に分析に耐えうるデータが蓄積できている。また集団インタビューの結果については、個別インタビュー時には見られなかった「困難感」や表情等の表出が確認されている。集団インタビューについてもこれからの分析に耐えうるデータが蓄積されていると考える。 今後は、1施設目の調査については、いったん分析し、結果をまとめて6月に国際学会にて発表する予定である。また、3施設目の調査は8月頃までには完了し、並行して2施設目の分析を実施する。3施設を含めた分析については今後論文や学会発表の形で報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度4月に研究代表者の所属施設にて、本研究の倫理委員会の承認をクリアするまで1ヶ月半を要した。また、3施設のうち1施設の調査協力者が急遽退職することとなり、他の施設の選定に2ヶ月を要した。これと並行して、1施設目に予定していた研究協力施設と協力者との日程調整を進めた。 しかし、調整は順調に進まなかったため、インタビュー調査を急遽2番目に予定していた施設に切替えて依頼した。そのため、時間調整に手間取り、インタビュー調査が9月頃の実施にずれ込んだ。また、集団インタビューでは、当初予定していたよりも当該施設の協力職員全員が参加できる日程を調整するのに時間を要した。結果的に、1施設に調整期間も含めて2ヶ月以上の期間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
1施設目の調査・分析結果については、いったんまとめて6月に国際学会にて発表する予定である。また、これまで、調査協力者との日程調整に時間を要したこととも考慮し、2施設目の調査実施中であるが、3施設目との日程調整を実施する。調査は8月頃までには完了し、並行して2施設目の分析を実施する。3施設を含めた分析については今後論文投稿や学会発表の形で2024年度3月までに報告する予定である。
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