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日本の大学におけるライティングセンターの必要性についての調査と設置実現に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 23K18896
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0109:教育学およびその関連分野
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

寺内 麻紀  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (10979412)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードライティングセンター / 論文執筆 / 諸外国比較 / アカデミックスキル / 英語教育 / アカデミックライティング
研究開始時の研究の概要

論文の執筆方法、文献の読み方、参考文献の記述法など執筆者には重要な課題が、国内の大学では多くの学生たちは論文執筆に苦労している。欧米では、ライティングセンターという論文執筆の指導、援助を行う施設が無料で学部生、院生に開放されている。このような、国内では少ないライティングセンターの実態を調査し、申請者の勤務先大学にあるイングリッシュ・リソース・センター(ERC)を改革する。また、実際に改革することにより、現実的な設置例として発表し、国内の大学のライティングセンターの普及に努める。これにより、国内の貴重な研究の国際的な発表の機会を増やし、グローバルに活躍できる研究者を増やすことに貢献する。

研究実績の概要

諸外国のライティングセンターのモデルを研究し、申請者の勤務する大学、及び国内の大学の学生の執筆力を向上させるためのセンターを普及させることを目的としている。令和5年度の8月に学会出席の機会を利用し、フィンランドのヘルシンキ大学、アイスランドのアイスランド大学を訪問、ライティングセンターの視察、関係者と面接を得ることができた。両大学とも第二言語で論文を執筆するという日本の大学生と共通するところが多く、参考になる学生へのサポートが多く得ることができた。また、アメリカの大学のライティングセンターを基礎モデルとするため、ニューヨークシティテクノロジー大学のライティングセンター長の協力を得て、Zoom、メールを利用してアメリカの基礎モデルを考察し、ヘルシンキ大学、アイスランド大学と比較研究した論文を執筆し、現在投稿中である。
また、イギリスのUniversity College Londonを視察研究する予定であったが、ライティングセンターの調査を進める中、オーストラリア、ニュージーランドのアカデミックスキルセンターがより国内の大学の有益になる可能性を見出したため、計画を変更し、両国を訪問することにした。シドニー大学、マーキュリー大学、グリフィス大学、オークランドテクノロジー大学への訪問調査が可能となった。この比較研究を現在執筆中である。
また、国内でのライティングセンターを調査するため、アンケートを作成し、Eメール、研究学会のメーリングリストなどを利用し、協力を依頼し、国内の概要を把握した。また、早稲田大学、東京大学、関西大学、広島大学のセンターを訪問研究を行った。
勤務先の大学では、既存のイングリッシュリソースセンターを利用し、希望者にライティング指導を行い、参加者から好評で、継続を切望されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

アメリカの大学のライティングセンターを研究することにより、改めてアメリカのアカデミックライティングの指導法がとても進んでいることがわかった。ニューヨークシティテクノロジー大学のライティングセンター長の協力を得ることにより、英語圏だけでなく、世界での情勢も知ることができ、当初英語圏、国内の研究を計画していたが、さらに視野を広げる研究が必要だと実感した。
また、オーストラリア、ニュージーランドは2月に年度が始まるため新しい学生を迎えるプログラムを実際に見学することが可能になり、有益な訪問となった。アメリカと同じ英語圏ではあるが、学生へのサポートへのアプローチが異なる大学の方針など、国内の参考になるものが多く、豪州等の訪問は当初の計画には入っていなかったが、今後も関係者の協力を得ながら、研究を進めていく予定である。
国内でのライティングセンターを調査するため、アンケートを配布したことにより、予想外の協力の申し出を受けることができた。そのため、当初予定していた1校の訪問よりはるかに多い、4校のセンターを訪問することができた。
勤務先の大学で試験的に行ったライティング指導は人数は少ないものの順調で、参加者はすでに最終的な目的である学生同士でのアカデミックコミュニティを作る動きがすでに出ている。

今後の研究の推進方策

令和6年度はアメリカ、カナダのライティングセンターを訪問し、具体的な指導法について研究する予定である。また、10月にインターナショナルライティングセンターの研究大会が開催予定のため、豪州、新西蘭のセンターの比較研究を発表するため現在申請している。
ライティングセンターの実施については、残念ながら大学側からセンターの廃止の通告を受けているため、好評であった論文指導ができなくなっている。そのため新たなセンターの設置を模索中である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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