研究課題/領域番号 |
23K18903
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
加藤 健生 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 訪問研究員 (10970155)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠習慣の軌跡 / 学齢期児童メンタルヘルス / 内在・外在化問題 / スクリーンタイム / 睡眠習慣 / 媒介関係 |
研究開始時の研究の概要 |
学齢期児童において、テレビやスマートフォンなどを見る時間(ScreenTime:以下ST)が長いと、日常生活で気分が落ち込むといった情緒的問題(内在化問題)や、多動・不注意といった行動的問題(外在化問題)が増えることが明らかになっている。しかしその因果関係のメカニズムは不明である。長時間のSTは睡眠時間の短縮をもたらし、睡眠時間の短縮は内在化・外在化問題に影響を与える。したがってSTが内在化・外在化問題に与える影響は、睡眠時間の短縮を媒介する可能性がある。本研究では、学齢期の児童を縦断的に調査し、STが内在化・外在化問題に直接的に影響するのか、睡眠を通じて間接的に影響するのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
デジタル機器が普及し、学齢期の児童がテレビやスマートフォンなどを見る時間(Screen Time:以下ST)は、以前に比べて増加している。STが長いと、日常生活で気分が落ち込むといった情緒的問題(内在化問題)や、多動・不注意といった行動的問題(外在化問題)が増えることが明らかになっているが、因果関係のメカニズムは不明である。長時間のSTは睡眠時間の短縮をもたらすことがあり、かつ睡眠時間の短縮は内在化・外在化問題に影響を与える。したがって、STが内在化・外在化問題に与える影響は、睡眠時間の短縮を媒介している可能性がある。 よって、STが内在化・外在化問題に直接的に影響するのか、睡眠を通じて間接的に影響するのかを明らかにすることを目的にした。 参加者は、15年余継続してしている、浜松母と子の出生コホート研究に参加する学齢期の児童(目標N=800)である。今年度(2023年度)参加者も評価が継続しておこなわれており、その評価データの入力作業や整理をを行ってきた。その評価の課程においては、今後の評価内容や評価方法におけるミーティングも行われており、申請者も同席をしながら自身の役割等の確認をしながら対応した。 2023年度データ整理と並行して先行研究のレビューを行ってきた。その中で新たな課題も見出した。それは本研究で媒介変数として使用する予定であった睡眠の情報について、現状では未知となる点があるという事である。具体的には、睡眠習慣を縦断的に調べている研究は少なく、また睡眠習慣における表現型も不透明であることが分かった。よって現在は縦断研究の強みを活かした睡眠習慣について確認をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予想に反して、睡眠における情報が少なく調べる必要があった。 よって、まずはデータ内の整理をするとともに、新しい情報を入力作業に取り組んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の予定では得られた評価データをを入力、確認を実施しデータセットを作成する。その上、睡眠軌跡に関する解析を実施する。その後そのスクリーンタイムと表現型と関連について確認する。 また国内外の学会に参加し、情報を収集すると共に論文執筆を進める。また成果を学会にて発表を行う。
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