研究課題/領域番号 |
23K18923
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 千里金蘭大学 |
研究代表者 |
小柳 亜季 千里金蘭大学, 教育学部, 助教 (90984617)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 言語意識 / カリキュラム / 外国につながる子ども / イギリス / 言語意識運動 / 英国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、英国の言語意識運動(Language Awareness Movement)に焦点を合わせ、そのカリキュラムのあり方を解明することである。言語意識運動では、1つの個別言語ではなく、学習者の話す多様な言語を含めた言語横断的なカリキュラムが編成されていた。本研究は、主に言語意識運動の萌芽期である1970年代のカリキュラムと、言語意識運動の衰退期である1990年代のカリキュラムについて、(1)言語意識運動はどのような教育的課題に取り組もうとしたのか、(2)言語意識運動で提示されたカリキュラム論は、多言語・多文化共生に対してどのような意義と課題を有しうるのかを分析する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、1970年代以降の英国で展開した教育運動である言語意識運動(Language Awareness Movement)に焦点を合わせ、特にそのカリキュラム論を解明することである。この対象の研究を通して、外国につながる子どもが増加する日本においても、外国につながる子どもと日本の子どもの言語の学びを接続しうるような言語教育カリキュラムを構築することの方途とすることを目指している。これまではE. ホーキンズやA. ティンケル、C. ウォレスらの言語教育カリキュラム論を検討してきた。2023年度には、これらの論者のルーツとなっているスクールズ・カウンシルの「言語学と英語教育プログラム(Programme in Linguistics and English Teaching)」を対象として検討を行った。この検討を通して、言語意識運動のカリキュラム論として、教育社会学者らの知見も含めた議論が展開されていたこと、また言語教育と教科教育全体の連関についての議論が展開されていたことが明らかとなった。また、2023年度はイギリスへ渡航し、1980年代の言語意識運動の中心をになっている「教育における言語についての全英会議(The National Congress on Language in Education)」に関連する資料を複数入手することや、当時の言語意識運動を担っていた関係者からの聞き取りを実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、前年度までの自身の研究のルーツとなっているイギリスのプロジェクトについての文献調査を行っており、研究計画書に記した欧州への展開と接続しうる論者を扱うという点については叶わなかった。しかし、イギリスでの聞き取り調査の中で、イギリスの言語意識運動が1988年のナショナル・カリキュラム以後どのように展開したか、そしてそれが欧州評議会の複言語主義の理念とどのように接点を有しているかについての手がかりを得ている。そのため、今年度の進捗については「おおむね順調に進展している」としている。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は、1980年代以降のイギリスにおける言語意識運動の展開について、複言語主義との関連性を一層探る調査を実施していきたい。その際、先行研究では不十分と思われる点である、教育運動論としてではなくカリキュラムの理論としてどのような展開を見せたのかについての検討を深めていきたい。また、必要が生じれば2024年度も渡英し、当時の実践者たちからの聞き取り調査を実施したい。
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