研究課題/領域番号 |
23K19284
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0601:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
村田 佳亮 中央大学, 理工学部, 助教 (60980141)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全合成 / 全立体配置決定 / 海洋天然物 / ポリオールマクロリド / 量子化学計算 / 海洋ポリオールマクロリド天然物 |
研究開始時の研究の概要 |
生物の二次代謝産物(天然物)は、ユニークな構造と多種多様な生物活性を示す有用な医薬資源である。天然物の三次元構造は、その分子の機能を規定する重要な要素であるため、分子の機能解析を原子レベルで行う場合や、創薬を指向した構造改変を行う場合に不可欠な情報となる。 本研究は、強力な抗がん活性が期待されながらも、三次元構造が明らかになっていない海洋天然物レプトリングビヤリド類, オシラリオリド, ホルミドリド類を対象とし、計算化学と完全化学合成(全合成)によって本天然物群の明確な三次元構造解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度は、研究対象としているポリオールマクロリド天然物群のうち、leptolyngbyalide Aの全合成に向けて合成研究を行った。研究計画当初は、立体配置が明らかになっていないマクロラクトン環部の相対配置決定に向けて、NMRデータシミュレーションに利用したモデル化合物の合成に着手する計画であったが、先んじて天然物群全体に共通するポリオール長鎖の合成に取り組むこととした。 結果、Evansアルドール反応と清岡アルドール反応をそれぞれ鍵工程として合成したアルデヒドとエノールシリルエーテルを、向山アルドール反応によって連結したのち、奈良坂還元によってsyn-ジオールを構築する戦略で、ポリオール骨格の大部分を立体選択的に合成することができた。現在はマクロラクトン環部と連結するためのヨードオレフィン部位の構築を進めている。本合成法はスケーラブルかつ、市販原料の絶対配置を変更するのみでエナンチオマー体の合成が可能であるので、天然物群全体の全合成および全立体配置決定を効率化できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度で、ポリオール長鎖の合成法を大方確立することができた。しかし、本研究最大の目的である全立体配置決定に向けて重要な立体配置不明点を含むマクロラクトン環部の合成において成果を上げることができなかったため、進捗状況としてはやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は分子右側のマクロラクトン環フラグメントの合成に着手し、我々が導出した最有力構造式のモデル化合物の合成を急ぐ。合成したモデル化合物が天然物のNMRスペクトルを再現すれば、ポリオールフラグメントとの連結に迅速に移行する。 マクロラクトン環部の合成に際して、過去に行った探索合成で得た知見から新しい合成経路を考案したため、短工程化が期待できる状況にある。
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