| 研究課題/領域番号 |
23K19387
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| 研究種目 |
研究活動スタート支援
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
0703:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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| 研究機関 | 名古屋大学 (2024) 国際医療福祉大学 (2023) |
研究代表者 |
大橋 勇紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (60980852)
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| 研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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| キーワード | 尿路結石 / ABCG2 / 尿酸 / トランスポーター / 疫学 / 観察研究 |
| 研究開始時の研究の概要 |
尿路結石症の生涯罹患率は男性で約15%、女性で約7%と非常に高く、その激しい疝痛と排尿困難から患者のQOLを著しく損なう。このような罹患率の高さ、また腎保護的な観点から、尿路結石症に対する予防やハイリスク群同定の医学的根拠の重要性は高い。しかしながら、シスチン尿症やキサンチン尿症のような一部の単一遺伝疾患以外の尿路結石症の遺伝的関与はほとんど明らかになっていない。本研究では尿酸動態に強く影響する尿酸トランスポーターであるABCG2に着目し、既知の健常集団とのABCG2遺伝子変異頻度の差異を調査する。さらには、ABCG2遺伝子多型による尿酸動態の変化と尿路結石症発症との関連性についても検討する。
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| 研究成果の概要 |
本研究は、尿酸トランスポーターABCG2の遺伝子多型と尿路結石症発症および尿中尿酸排泄動態との関連性を解析した。ABCG2のCommon SNPであるQ141Kは尿路結石症発症のリスクとなること、またABCG2機能低下により尿中への尿酸排泄量・尿酸排泄効率を増加することが明らかとなった。このABCG2機能による尿酸排泄動態の変化には性差があり、特に女性においてABCG2機能低下による尿中尿酸排泄が増大した。この結果から、腎・腎外に発現するABCG2を介した尿酸排泄の遺伝的影響は女性でより大きいこと可能性があり、女性の尿路結石症および尿酸関連疾患においてABCG2の潜在的意義を示唆している。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿酸トランスポーターABCG2のCommon SNPであるQ141Kは特に日本人集団で頻度が高い遺伝子変異であり、本邦における尿路結石症および痛風などの尿酸関連疾患の予防において重要であることが示唆された。また女性では男性と比べてABCG2の尿中尿酸排泄の動態変化の影響が大きいことから、本研究の成果は尿酸関連疾患の性差医療におけるテーラーメイド予防の基盤に資する可能性がある。
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