研究課題/領域番号 |
23K19407
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
大野 雄也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50833703)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バイオマテリアル / 神経細胞移動 / 神経再生 / 脳室下帯 / 自己集合性ペプチド / 傷害後哺乳類脳 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞後コモンマーモセットにバイオマテリアルを注入し解析する実験系を構築し、成功した場合は組織解析にて新生ニューロンの数と分布、近傍の新生ニューロンの足場となる細胞や炎症細胞を評価することで、同バイオマテリアルが哺乳類でも新生ニューロンの移動を促進可能か評価する。 可能だった場合、同モデルの脳室下帯の細胞をラベルし、マテリアル移植後に組織・行動機能解析を行う実験系を確立し、成功した場合は脳室下帯由来の成熟ニューロンの数と分布、サブタイプ、機能回復の有無を評価することで、Ncad-mRADAの神経再生促進効果を評価する。 さらに機能回復の結果を臨床データと比較し、臨床応用のための知見の収集を試みる。
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研究実績の概要 |
コモンマーモセットにおける脳梗塞モデルの構築のための実験を施行。コモンマーモセットとヒト脳梗塞患者との脳傷害、神経脱落症状の比較検討において指標となるよう、脳傷害の程度や、神経再生、細胞接着因子の発現にかかわるバイオマーカー(microRNA等)の解析を行うことを目指し、その解析法の準備と探索的検討を行っている。 また、第167回名古屋市立大学医学会例会、第39回臨床神経内科研究会(名古屋市立大学脳神経内科)、第74回名古屋市立大学医学会総会(招待講演・令和五年度名古屋市立大学臨床部門医学会賞受賞)にて発表し、バイオマテリアルを用いた神経再生についての研究の総説「N-cadherinを結合した両親媒性ペプチドは,新生ニューロンの足場となる内在性の細胞の機能と構造を模倣し,傷害後脳において新生ニューロンの移動と機能回復を促進する(Amphiphilic peptide-tagged N-cadherin mimic both the function and structure of endogenous scaffold cells for neuroblasts, enhance neuronal migration in injured brain and promote sensorimotor recovery)」を作成し、NAGOYA MEDICAL JOURNALに投稿した(現在査読中)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
助教を務める名古屋市立大学医学部附属みどり市民病院での業務のため、研究を行うための時間が制限されているため。
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今後の研究の推進方策 |
コモンマーモセットとヒト脳梗塞患者との脳傷害、神経脱落症状の比較検討のための指標、解析方法の構築を行う。 コモンマーモセットの脳梗塞モデルの構築を行い、モデル動物の完成後にバイオマテリアルの神経細胞移動効果を評価。効果が得られれば神経機能評価を行い、神経再生促進効果を評価する。 コモンマーモセットで神経促進効果が得られれば、ヒト脳梗塞患者との比較解析を行う。
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