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癌モデルザルの作製とiPS細胞から再生したT細胞を用いた癌免疫療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K19465
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

佐野 友亮  滋賀医科大学, 先端がん研究センター, 特任助教 (50985968)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードカニクイザル / 再生T細胞 / 癌モデル / 癌免疫療法
研究開始時の研究の概要

ヒトの腫瘍形成には少なくとも4つの遺伝子変異が必要とされており、 非ヒト霊長類の癌モデルは未だ例がない。そこで本研究では、4つの癌遺伝子を薬剤誘導性に発現するトランスジェニック (Tg) カニクイザルを作出し、正常な免疫システム存在下での癌免疫療法の効果を検証できる世界初の癌モデルザルを開発することを目的とする。さらにTgザルの腫瘍に浸潤するT細胞からTCR遺伝子を単離し、Cre/loxPによるカセット交換法を用いてTCR 遺伝子を iPS細胞の内在性TCR遺伝子座へノックインする。その後、分化誘導したT細胞をTgザルに移植することにより、免疫システム存在下での再生T細胞の治療効果を検討する。

研究実績の概要

これまでに、レンチウイルスを用いて4つの癌関連遺伝子をカニクイザルの卵に遺伝子導入させた後、MHCホモサル由来の精子を用いて顕微授精を行い、遺伝子導入された胚を仮親へ移植することでトランスジェニック(Tg)カニクイザルの作出に成功している。作出したTgカニクイザルは動物愛護の観点を踏まえ、生後1年6ヶ月以降に解析した。その結果、一部個体においてがん誘導性遺伝子の導入が確認できた。しかしながら、遺伝子導入マーカーとして導入しているGFPとクサビラオレンジ(KO)のうち、GFPの蛍光しか確認できなかった。KOの発現が確認できなかった原因としてトランスジーンのコピー数が少ないことが考えられた。そこでトランスジーンのコピー数を増やすために、遺伝子導入する方法の改善を試みた。ウイルスを用いずにTransposaseにより積極的にゲノムDNAへ遺伝子を挿入できるpiggyBac Transposon ベクターを構築した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

レンチウイルスを用いて作出したTgカニクイザルは、トランスジーンが挿入されているにも関わらず、マーカー遺伝子であるKOが発現していなかった。KOの発現が確認できなかった原因としてトランスジーンのコピー数が少ないことが考えられた。
そのため、トランスジーンのコピー数を増やすために、遺伝子導入方法の改善を試みている。

今後の研究の推進方策

レンチウイルスを用いて作出したTgカニクイザルは、トランスジーンが挿入されているにも関わらず、マーカー遺伝子であるKOが発現していなかった。レンチウイルスでは挿入サイズに制限があるため、2つのプラスミドにわけて遺伝子導入を行っている。しかし、Transposaseにより積極的にゲノムDNAへ遺伝子を挿入できる、piggyBac Transposon ベクターであればサイズ制限がないため、このベクターを用いて Tgカニクイザルの作出を試みる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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