現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
移植2週間前に処置を行い、ovx群で有意に血清estradiolが低下 (ovx, 2.1±1.1 pg/mL; young female mice, 14.2±7.9 pg/mL; old female mice, 2.5±0.5 pg/mL)、閉経時のestradiol濃度を模倣するマウスを作成した。 マウス脾臓よりsingle cell suspensionを作成し蛍光抗体 (CD3, CD4, CD8, CD11cおよびCD19)で表面抗原の標識を行ったのちフローサイトメーターでpopulationの比較を行った。まず検証の妥当性を再評価するためにCD4+およびCD8+ T cellの比較を行い、過去の研究と同様の結果が得られた。つまりovx群では、sham群と比較して有意にCD4+T cell (ovx vs. sham, 21.60±0.72 vs. 25.43±0.60, p = 0.0021)とCD8+T cell (ovx vs. sham, 8.83±0.06 vs. 10.50±0.30, p = 0.0007)が低下しており、以後に続く検証の妥当性の評価を行うことが出来た。 続いてCD11c+ dendritic cell (DC)とCD19+ B cellがどのように変化するかどうかを検証した。興味深いことにDCはovx群で有意に低下しておりT cellと同様の動きを示した (ovx vs. sham, 7.42±0.57 vs. 9.12±0.06, p = 0.007)一方で、CD19+ B cellは逆にovx群で有意に増加していたことが分かった (ovx vs. sham, 55.17±0.32 vs. 48.37±0.99, p = 0.0003)。
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