研究課題/領域番号 |
23K19507
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
益弘 健太朗 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (90981423)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫抑制性好中球 / 腫瘍免疫 / 好中球 / メモリーT細胞 / 免疫チェックポイント阻害薬 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
非小細胞肺がんに対する治療は、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が登場して以降、一部の症例では長期に渡り腫瘍制御が可能であることが明らかになっているが、長期奏功に至る割合は全体の10-20%程度と低く、その背景にあるメカニズムの詳細は未だに明らかではない。本研究ではICIの効果が長期に得られた症例の末梢血で好中球が増加していたことに着目し、その背景にあるメカニズムを解明し、長期奏功率の改善のための治療戦略の樹立を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、非小細胞肺がん患者において免疫チェックポイント阻害薬の長期奏効に寄与する因子を探索することを目的としている。既に非小細胞肺がん患者の末梢血で好中球が増加している患者では免疫チェックポイント阻害薬の効果が減弱することを確認しており、好中球が免疫チェックポイント阻害薬の作用点であるT細胞に与える負の影響を検証し、フローサイトメトリーやシングルセル解析などを用いて、そのメカニズムを解明することを目的としている。 現在好中球のサブセットの中で免疫抑制性に働くpopulationを同定しており、肺がん細胞株を移植したマウスモデルを用いて、T細胞へ与える負の作用をex vivoで検証している。またヒトの好中球でも同様の免疫抑制性好中球サブセットが存在することを確認しており、現在患者検体を用いてT細胞に対して免疫抑制性に働くことを確認し、そのメカニズムについて検討を進めている。今後は患者検体(組織・末梢血)の好中球をシングルセル解析することでより詳細な解析を予定しており、現在条件検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
免疫抑制性好中球のサブセットを既に同定しており、現在患者検体を用いて更なる検証を進めていく過程である。
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今後の研究の推進方策 |
肺がん患者の腫瘍組織、末梢血検体を用いて好中球のシングルセル解析を予定している。
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