研究課題/領域番号 |
23K19544
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
柴原 大典 九州大学, 医学研究院, 助教 (80979310)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | EGFR / Drug tolerant persister / 薬剤耐性 / 分子標的薬 / single cell RNA sequence / オシメルチニブ |
研究開始時の研究の概要 |
EGFR遺伝子変異陽性肺癌に対して分子標的薬は非常に良い治療効果を発揮するが、耐性化は必発であり、そのメカニズムの解明は急務である。本研究では、耐性化に関与しているDrug tolerant persister(DTP)細胞に注目し、このDTP細胞に高発現する新規遺伝子を見つけ、その機能を明らかにする。加えて、その遺伝子を阻害することによってより強力な治療効果を発揮し、ひいては耐性獲得の克服も目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、EGFR遺伝子変異陽性肺癌においてDrug tolerant persister (DTP) 細胞が発現する遺伝子の機能を明らかにし、それを標的とした新規治療法の開発を目的とする。まず、EGFR遺伝子変異陽性肺癌細胞株を用いて、分子標的薬であるオシメルチニブを投与し、耐性を獲得する前段階の状態であるDTP細胞の特徴を確認した。次に、先行研究の解析で見出したDTP細胞に関連する数種類の遺伝子について解析を行った。現在、その遺伝子の過剰発現及びノックダウン細胞を作製中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
過剰発現及びノックダウンの安定細胞株の樹立に時間を要したため、その後の分子生物学的な実験もやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
過剰発現及びノックダウンの安定細胞株の樹立に成功したため、DTP細胞の特徴や耐性メカニズムを明らかにしていく。さらに、同細胞を用いてRNAシークエンスまたはシングルセル解析を行い、耐性獲得の過程を明らかにする。次に、マウスモデルを用いて、耐性克服の新規薬剤を見出す。
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