研究実績の概要 |
胸腺腫内のリンパ球において, CD3, CD8, CD4, CD39, CD103, TIM-3の発現を多重免疫染色で評価するにあたり, ヒトの扁桃腺の標本をpositive controlとして上記抗原それぞれに対する抗体の条件設定を行い, 使用する抗体の選別および条件設定を完了した. また, 胸腺腫の培養実験に関しては, 手術による摘出標本を初代三次元がん細胞培養法(CTOS)を用いて培養を行った. 現在13/16例で初代培養が成功している. 培養細胞において, 胸腺皮質上皮細胞に発現するCK19や, 胸腺髄質上皮細胞に発現するCK5が発現していることを免疫染色で確認している. また, 培養を行なった11/16例で腫瘍細胞の増殖が起こることを確認している.
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