研究課題/領域番号 |
23K19717
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山村 あかね 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60986032)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 疾患モデル動物 / 口唇口蓋裂 / モデル動物 / 診断ツール |
研究開始時の研究の概要 |
今回我々はパネルシークエンス解析を症候群性口唇口蓋裂の遺伝的原因の探索の為に応用する事を計画している。具体的には口唇口蓋裂の原因遺伝子として報告されている遺伝子、我々が実際の患者から同定した多数の遺伝子変異、過去の基礎研究から明らかとなっている顎顔面形成に必要不可欠である遺伝子群を用いた独自の“口唇口蓋裂パネル”を作製して次世代シークエンサーを用いたパネルシークエンス解析を行う。このようにして得られたデータは遺伝子変異のデータと全身状態を連携させたデータベースを作製することで、全身の症状別に遺伝子変異の頻度を明らかにする事が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究では未診断のヒト疾患、特に顎顔面形成不全の原因として同定された遺伝子変異を様々な脊椎動物モデルを用いて再現する事により。更には疾患別最適モデル動物を用いたトランスクリプトーム解析を行う事により対象疾患の分子病態を解明して治療法の開発に結び付ける事を目的としている。本年度の研究では希少疾患である原発性萌出不全の原因遺伝子であるモデルマウスの作製を終えた。現在モデルマウスの表現型解析の対照群とする為に野生型マウスを用いて対照群におけるCT撮影や組織切片の作製を行っている。また我々が同定したBaraitser-Winter Cerebrofrontofacial Syndromeにおける新規ACTB変異についてもアフリカツメガエルを用いてモデル動物を作製しその解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに一定の疾患モデルの作製に成功しており、今後は新しいモデル動物を作製しつつ作製済のモデル動物については表現型の解析を進める予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
前述通り現在までにいくつかの疾患モデル動物の作製を終えており今後はそれらの詳細な解析を行う予定である。具体的にはPFEモデルマウスにおいては歯牙移動の実験系を用いてヒト疾患との表現型の差異を評価する。またBaraitser-Winter Cerebrofrontofacial Syndromeにおけるモデル動物については顎顔面計世不全の表現型を得ているため顎顔面の発生ステージ毎の網羅的な遺伝子発現解析(RNAseq)を行い分子病態の解明を行う。
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