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接着界面での重合性の違いが次世代レジンセメントの接着耐久性に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 23K19729
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関日本大学

研究代表者

笠原 悠太  日本大学, 歯学部, 専修医 (40978764)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードコンタクトキュア / 象牙質接着 / レジン材料 / 化学重合開始剤 / ユニバーサルアドヒーシブ / レジンセメント / 接着耐久性
研究開始時の研究の概要

近年,ユニバーサルアドヒーシブをセルフアドヒーシブレジンセメントのプライマーとして使用するとともにセメントペーストとプライマーが接触することで重合が開始する効果を有するレジンセメントシステムが注目されている。しかし,このユニバーサルアドヒーシブ応用型レジンセメントの接着性および長期接着耐久性については不明な点が多い。そこで,バイオロジカル・バイオメカニカルな観点から,ユニバーサルアドヒーシブ応用型レジンセメント接着システムの接着性耐久性を評価するとともに,接着界面の化学的分析および微細構造の観察から,耐久性を有するレジンセメントシステムの有する接着メカニズムを明らかとすることを目的とした。

研究実績の概要

近年,次世代レジンセメントとして,ユニバーサルアドヒーシブをセルフアドヒーシブレジンセメントのプライマーとして使用するとともにセメントペーストとプライマーが接触することで重合が開始する“コンタクトキュア”効果を有するレジンセメントシステムが注目されている。しかし,このユニバーサルアドヒーシブ応用型レジンセメントの接着性については不明な点が多いのが現状である。そこで申請者は,バイオロジカル・バイオメカニカルな観点から,ユニバーサルアドヒーシブ応用型レジンセメント接着システムの接着性耐久性を評価するとともに,接着界面の化学的分析および微細構造の観察から,耐久性を有するレジンセメントシステムの有する接着メカニズムを明らかとすることを目的とした。
初年度においては,コンタクトキュア効果を促進する化学重合開始剤に着目し,レジンセメントあるいはコア用レジンのプライマ―から化学重合開始剤のみを除外した処理材を製作した。このプライマーと化学重合開始剤を含有するプライマーの象牙質接着性およびレジン材料の硬さ試験からタッチキュア効果について検討した。
その結果,本実験の結果から, コア用レジンおよびレジンセメントのいずれのレジン材料においても,化学重合開始剤を含有したプライマー群は,レジン材料の重合様式にかかわらず,化学重合開始剤を除外したプライマー群に比較して高い象牙質接着強さを示した。また,ヌープ硬さ試験の結果から,化学重合開始剤を含有したプライマー群が有するコンタクトキュア効果は,レジン材料によってその傾向が異なることを明らかとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の計画以上に研究は進展している。化学重合開始剤を除したプライマ―の製作は,製造者に依頼することで使用が可能となった。接着試験および硬さ試験においても精力的に実験を行うことで,得られた成果については国際誌に論文として発表した。

今後の研究の推進方策

初年度に得られた成果を基に,更なる研究の進展を当該年度に行う。すなわち,コンタクトキュア効果が,レジンセメントの接着耐久性に及ぼす影響について接着試験片の温熱負荷後の剪断接着試験および荷重の変動が可能な疲労試験から検討する。また,接着界面の化学的分析をラマン分光分析および形態学的観察をSEM観察から行うことで接着メカニズムを明らかとする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effect of polymerization initiators in a self-curing universal adhesive on immediate dentin bond performance with dual-curing resin-based materials.2024

    • 著者名/発表者名
      Aoki R, Takamizawa T, Kasahara Y, Yokoyama M, Suda S, Muto R, Kamimoto A, Miyazaki M
    • 雑誌名

      Int J Adhes and Adhes

      巻: 128 ページ: 103573-103573

    • DOI

      10.1016/j.ijadhadh.2023.103573

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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