研究課題/領域番号 |
23K19765
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小林 周平 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (70982396)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生鮮食料品店の利用可能性 / 健康・Well-being / 建造環境 / まちづくり / ゼロ次予防 / 日本老年学的評価研究 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
高血圧など非感染性疾患の原因は,運動不足・喫煙など個人の問題と考えられてきた.しかし,非感染性疾患の発症にも近隣環境が影響することがわかっており,高齢者の主要な外出目的が買い物であることから生鮮食料品店が注目されている.近年では,病気がない状態を健康とするのではなく,生きがい・幸福感などを含めたWell-beingを多面的にとらえることが重要とされている.本研究では近隣に生鮮食料品店があるまちの高齢者は健康・Well-beingが高いか,その媒介要因はなにかを明らかにすることで,暮らしているだけで健康・Well-beingなまちを社会実装するためのゼロ次予防の根拠資料を得ることを目指す.
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研究実績の概要 |
本研究では、暮らしているだけで健康・Well-beingなまちを社会実装するためのゼロ次予防の根拠資料を得ることを目標に2つの課題を設定している。①近隣に生鮮食料品店があるまちの高齢者は健康・Well-beingが高いか、②近隣の生鮮食料品店が健康・Well-beingに関連する際の媒介要因はなにかである。課題①では、令和5年度に日本老年学的評価研究(Japan Agency for Gerontological Evaluation Study: JAGES)2013-2016-2019年の3時点縦断データを使用して、アウトカムワイド分析による統計手法で高齢者における生鮮食料品店の利用可能性と健康・Well-beingに関連があることを明らかにした。また、追加分析で使用する地理情報システム(Geographic Information System:GIS)で高齢者から最寄りの生鮮食料品店までの距離をデータ化する作業も概ね完了することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究計画の課題は、①近隣に生鮮食料品店があるまちの高齢者は健康・Well-beingが高いか、②近隣の生鮮食料品店が健康・Well-beingに関連する際の媒介要因はなにかである。①については当初の予定通り解析が完了した。また、追加分析で使用する地理情報システム(Geographic Information System:GIS)で高齢者から最寄りの生鮮食料品店までの距離をデータ化する作業も概ね完了することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究計画の課題は、①近隣に生鮮食料品店があるまちの高齢者は健康・Well-beingが高いか、②近隣の生鮮食料品店が健康・Well-beingに関連する際の媒介要因はなにかである。令和6年度では、課題①で明らかになった成果を国際雑誌へ投稿するために英語論文を準備する。課題②では、課題①で明らかになった成果から因果媒介分析によって生鮮食料品店の利用可能性から健康・Well-beingへの関連を媒介するメカニズムを検証予定である。
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