• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

地球温暖化の健康影響及びその社会的格差についての疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K19768
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

西村 久明  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (40981783)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード地球温暖化 / 健康影響 / 社会経済的状況 / 気候変動 / 社会的格差
研究開始時の研究の概要

地球温暖化による健康影響についてのエビデンス構築は喫緊の課題である。特に、社会経済的に豊かではない集団ほど地球温暖化の健康影響が大きいと考えられるが、その実態は明らかではない。本研究は、急性期入院医療を対象とする診断群分類(DPC)データベースより抽出した緊急入院症例を対象とし、暑熱への曝露により入院リスクが上昇するかを調べる。さらに社会経済的に豊かな集団と比べて、社会経済的に豊かではない集団で暑熱による入院リスクが高まるのかを明らかにする。暑熱による健康影響を定量化し、その社会的格差を明らかにする本研究は、地球温暖化への適応策を推進するためのエビデンス構築に寄与すると考える。

研究実績の概要

本研究は、急性期入院医療データベースより抽出した緊急入院症例を対象とし、居住地の日別平均気温を用いて評価した暑熱への曝露により入院リスクが上昇するのかを明らかにし、また社会経済的状況により入院リスクがどの程度異なるのかについて評価することを目的としている。研究開始年度の本年度は、主に環境・入院・社会経済的状況を突合したデータベースの構築・整備に取り組んだ。また本データベースを用いて、環境曝露による入院リスクを評価するための統計モデル構築および解析にも取り組んだ。
(1)環境・入院・社会経済的状況を突合したデータベースの構築・整備
居住地の平均気温と全緊急入院症例数を突合した日別の時系列データベースを作成した。併せて国勢調査の結果を用いて作成した居住地単位の社会経済的指標を入手し、社会経済的指標別に入院症例を分割した時系列データについても作成した。今後は、循環器系の疾患、呼吸器系の疾患、精神及び行動の障害について疾患特異的に、時系列データベースを作成する予定である。
(2)暑熱曝露による入院リスクの定量化
居住地の日別平均気温により評価した暑熱への曝露により、緊急入院のリスクが上昇するのか、について統計モデルを構築して解析を行った。今後は、循環器系の疾患、呼吸器系の疾患、精神及び行動の障害など疾患特異的に、暑熱曝露による入院リスクの上昇を定量化し、また社会経済的状況による入院リスクの差についても解析を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全緊急入院症例を対象とした暑熱関連の入院リスクを明らかにするためのデータベースが整い、解析を行った。またこの過程は、次年度予定している、疾患特異的な暑熱関連の入院リスクを定量化するためのデータベース構築および解析に向けた準備となった。

今後の研究の推進方策

全緊急入院症例において構築したデータベースを基盤として、循環器系の疾患・呼吸器系の疾患・精神及び行動の障害について、居住地の日別平均気温と疾患特異的緊急入院症例数を突合した時系列データベースを作成する。また居住地の社会経済的指標別の時系列データについても作成する。本データベースを用いて、暑熱曝露による疾患特異的な入院リスクの上昇および社会経済的状況による違いについて明らかにする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi