研究課題/領域番号 |
23K19773
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
金 弘子 鳥取大学, 医学部, 特命助教 (40975976)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インクルーシブな医療機関 / 受療行動 / 健康の社会的決定要因 / 実装研究 / マイノリティ / inclusive hospital / implement / インクルーシブな医療機関 inclusive / 受療行動 access / 健康の社会的決定要因 SDH / 実装研究 implement / マイノリティ minority |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では、「だれもが適切な受診行動を選択できる医療提供の体制を構築すること」を目指して、その推進力となりうる研究を試みる。 まずは、医療ケアが必要と感じながら受診しなかった人たちの状況について調査し、個人特性や社会的背景を含めて、受診しなかった理由を明らかにする。次に、それらの理由の中で「医療者や医療機関が取りうる対策」を探す。その結果を元に医療機関(病院や診療所など)で働く人へインタビュー調査を行い、ニーズの認識や医療機関における実態、取るべき対策、また対策の実現可能性見出すことを目指す。
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研究実績の概要 |
【概要】本研究は「だれもが適切な受診行動を選択できる医療提供の体制を構築すること」を目指して、その推進力となりうる研究を試みる。まずは、医療ケアが必要と感じながら受診しなかった人たちの状況について調査し、個人特性や社会的背景を含めて、受診しなかった理由を明らかにする。次に、それらの理由より「医療者や医療機関が取りうる対策」を探す。その結果を元に医療機関で働く人へインタビュー調査を行い、ニーズの認識や医療機関における実態や対策、また対策の実現可能性を見出すことを目指す。 【目的】本研究の問いは「医療機関への受診が必要だと自覚した一般住民(調査対象)が、医療機関への受診を控える要因は何か」、「医療提供者が取り組める対策があるか」である。これらの問いに答えるため、本研究は次の3つを目的とする。1.医療ニーズを自覚した住民が選択する受療行動の現状について実態を記述する。2.受療行動抑制の要因について明らかにする。3.医療提供側が取り組める対策について探索的に検討する。 【計画】令和5(2023)年度は、受療行動に関してwebアンケート調査を実施する。調査結果の取得後、そのデータ解析を行う。令和6(2024)年度は、web調査を元に医療現場で取り組める「受療行動抑制の要因を是正するための対策についての現状と課題」について探索し、研究協力者(医療者)へのインタビュー調査とその分析を行う予定である。 【実施状況】①既存研究をもとに調査票を作成し、倫理審査の承認を整えた。本研究では社会的な背景やセクシュアリティなど多様なあり方を含めた記述を試みるため、調査票作成に際して設問文とその選択肢の文言を慎重に検討した。②令和6年度のインタビュー調査計画を整えるとともに、対象者の選定を開始した。長期的に医療現場で取り組める対策の検討を視野に入れ、研究者が所属する医療圏で協力者を選定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年度内にweb調査を実施予定であったが、調査票の作成と研究計画書の倫理審査申請に留まったため。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に実施予定であったweb調査については、令和6年5月初旬に実施予定であり、その後速やかに分析に取り組む。 当初の計画であるweb調査結果を踏まえた「医療者に対するインタビュー調査」を行う。その協力者の選定を開始している。調査とその分析を元に医療現場で取り組み可能な 「受療行動抑制の要因を是正するための対策についての現状と課題」について探索を行う。探索結果の報告とともに「だれもが適切な受診行動を選択できる医療提供の体制構築」を目指す研究として、実行可能な対策を検討する医療現場との対話の場を設けることにより、さらに適切な体制構築のための方略を提案する。
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