口唇裂・口蓋裂(Cleft lip and Palate;以下、CLPと略)は子どもから大人へ成長する長い期間での治療が必要である。しかし、CLPは先天異常であり、母親が抱く自責の念の影響から、子どもへ病気を伝えることに躊躇するという背景がある。筆者は、この問題解決のために「口唇裂・口蓋裂の子どもへ母親が病気を伝えるための支援プログラム」を開発した。長期的かつ多角的視点での支援プログラムの有用性の検証を行い、他の医療機関へ支援を広めることができれば、全国にいるCLPの子どもが病気を肯定的に捉え、病気と向き合いながら成長する一助となると考える。
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