研究課題/領域番号 |
23K19813
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
岩野 千尋 新潟医療福祉大学, 看護学部, 助教 (30839353)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 訪問看護師 / コンピテンシー / 行動特性 / 在宅移行支援 / 退院移行期 / 在宅移行期 |
研究開始時の研究の概要 |
療養者や家族は在宅移行期には多くの不安を抱く。訪問看護師が積極的に病院に入り、入院中から在宅移行支援を行うことでスムーズな在宅移行ができるといわれている。 しかし、訪問看護師が行う在宅移行支援に関して、コンピテンシーの視点から明らかにした研究はこれまでにない。 在宅移行支援における訪問看護師のコンピテンシーが解明されることで、在宅移行支援に携わる看護師への教育の一助となり、退院後に在宅療養が必要となる療養者や家族への充実した支援に還元される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は在宅移行支援における訪問看護師のコンピテンシーの解明である。 2023年度は以下の内容に取り組んだ。 1.文献検討:国内の文献を中心に訪問看護師が実践する在宅移行支援における役割や課題について整理した。訪問看護師の視点からまとめられたものは、医療的ケア児をはじめ、がんの終末期等の在宅移行支援に関する文献があることを確認した。確認した文献から、療養者および家族の発達段階により、在宅移行支援に関する内容や判断が変化する可能性があることがうかがえた。しかし、在宅移行支援に関して訪問看護師の実践を明らかにした報告は少なく、コンピテンシーの観点から解明する必要があることを再確認した。 2.訪問看護師からの情報収集:文献検討により、療養者および家族の発達段階によって在宅移行支援の内容や判断が異なることを認識したため、小児特化型訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師5名に、医療的ケア児の在宅移行支援で実践している内容やその判断について聞き取りを行った。医療的ケア児の在宅移行支援に精通している訪問看護師の語りから、「高齢者の介護であれば家族の負担が軽減されるよう、サービスの導入を積極的に検討するが、医療的ケア児の場合は育児であると考えているため、在宅移行期から保護者が自分たちで考えて調整できるよう関わっている」という内容が複数回聞かれた。このことからも療養者および家族の発達段階を整理したうえで調査を進める必要性があることを認識した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は熟練訪問看護師が実践する在宅移行支援に関して、インタビューによる調査を計画していた。しかし、文献検討によって訪問看護師が実践する在宅移行支援の整理と小児特化型訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師5名からの医療的ケア児の在宅移行支援に関する情報収集までの実施となった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は倫理審査の申請および在宅移行支援に精通している訪問看護師10名のインタビュー調査を実施する。インタビューを終え次第、順次分析を開始する予定である。
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