研究課題/領域番号 |
23K19818
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
北村 博雅 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30981766)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サルコペニア / 認知機能 / 血液透析患者 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢腎疾患患者ではサルコペニア(身体的フレイル)の有病率が高いことが報告されている。また他方で、高齢腎疾患患者は認知機能の低下を伴うことが多い。しかしながら、サルコペニアおよび認知機能の経時的な変化や詳細な関連性については不明な点も多い。本研究では、腎疾患患者のうち維持血液透析患者を対象に、生体インピーダンス法による筋肉量測定等によりサルコペニアの有無や程度を判定する。あわせて認知機能評価のためにアンケート調査を実施する。さらにこれらの調査を半年~1年後に再度実施する。これらの経時的な変化によりサルコペニアと認知機能との関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
申請者は維持血液透析患者を対象に、サルコペニアと認知機能との関連を明らかにすることを目的に本研究を立案・遂行している。 2018年12月から2020年3月までに福岡県・佐賀県の44の透析施設に通院中の維持血液透析患者2928症例の認知機能を横断的に検討した(年齢 68.8歳(中央値)、男性 64.9%、透析歴 7.3年(中央値))。地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート(DASC-21)による評価において、認知症の可能性のある患者(DASC-21 31点以上)の割合は13.8%であり、特徴として問題解決や判断力の低下、家庭内外のIADLの低下を呈する患者の割合が高かった。 現在、同患者集団内で、DASC-21による認知機能の再評価、および歩行速度測定、握力測定、生体インピーダンス法による筋肉量測定を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は既存のデータセットのクリーニングを進め、血液透析患者の認知機能の検討を行った。一方で、実地での認知機能評価および歩行速度測定等のサルコペニアの評価に滞りを生じ、1施設15人において評価を行うに留まった。そのため研究全体の達成度はやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
サルコペニアの実地評価を順次進める。さらにデータセットのクリーニングを継続し、統計ソフトを用いて、歩行速度、握力および筋肉量と認知機能との関連を検討する。
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