研究課題/領域番号 |
23K19827
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢坂 泰介 (矢坂泰介) 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (90981952)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 重症患者看護 / 集中治療後症候群 / 医療リアルワールドデータ / ヘルスサービスリサーチ / 身体機能障害 / 重症度、医療・看護必要度 / 重症患者 / リアルワールドデータ / 日常生活動作 / 臨床看護 |
研究開始時の研究の概要 |
重症患者の長期機能予後やQOLはいまだ改善していない。重症患者の長期機能障害に対して,集中治療室(ICU)だけでなく,一般病棟や退院後の継続的なリハビリテーション・ADL支援が望まれる。しかし,重症患者に対するICU退室後の有効な支援方策は確立されていない。特に,ICU退室直後の療養場所である一般病棟での重症患者のADL障害の変遷や支援実態が不明であった。「重症患者のADL障害に対する継続的なフォローアップ体制の構築」を目指し,次の2つの研究を行う:①一般病棟を対象とした重症患者のADL障害の変遷に関する実態調査,②一般病棟を対象とした重症患者のADL障害の抑制に有効な支援方策の検討。
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研究実績の概要 |
重症患者が集中治療室(ICU)等での治療後に入室する一般病棟における日常生活動作(ADL)レベルの変遷および支援の実態は明らかになっていない.重症患者のADL障害に対する継続的なフォローアップ体制の構築に向けた次のステップとして,ICU退室直後の療養場所である一般病棟で行われる支援方策について,実態と効果を可視化することが必要である.「重症患者の日常生活動作(ADL)障害に対する継続的なフォローアップ体制の構築」を目指し,本申請課題では次の2つの研究を行う. 研究1:急性期病院で日常的に測定されている重症度,医療・看護必要度点数とADL評価指標の関係性を分析し,患者の集中治療室(ICU)退室後から一般病棟退院までの経時的なADLの変遷について,疾患・重症度別の特徴を記述する. 研究2:研究1の結果を踏まえ,ADLの悪化を抑制するリハビリテーション・その他のADL支援の実態,ADLの変遷に応じて提供されるリハビリテーション・ADL支援と退院時転帰(自宅退院)の関連の検討を行う. 研究に用いるデータは医療従事者が日々測定・記録している臨床情報(Real world data,RWD)を測定対象とする.特に,日本の急性期病院で看護師により毎日測定されている,重症度・医療看護必要度に着目している.急性期病院の電子診療録より抽出し解析データセットを構築する予定である. 今年度は,研究計画の実現可能性を検討するため,重症患者看護及びRWD研究の専門家,重症度,医療・看護必要度の開発に携わってきた研究者との協議及び計画の修正を行った.また,データ収集予定医療機関の診療・研究に従事するための手続きを行った.次年度早期の倫理審査申請後にデータ入手・加工作業を開始し,解析に着手する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在は急性期病院1施設の診療録データを抽出等を担当する部署の研究者と連携を開始しており、データ入手方法、研究の実現性を高めるための詳細について工夫を行っている。次年度での本格的なデータ入手加工作業、及び解析実施に向けて順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2年目の2024年度は、データ入手方法を確立したのち、倫理審査を早期に申請する予定である。医療リアルワールドデータを用いた研究実施経験が豊富な研究者からのコンサルテーションを受けながら、一般病棟を対象とした重症患者のADL障害の変遷に関する実態調査(研究1),一般病棟を対象とした重症患者のADL障害の抑制に有効な支援方策の検討(研究2)を行う。
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