研究課題/領域番号 |
23K19830
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木下 裕光 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (20984446)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リアルワールドデータ / ロボット支援手術 |
研究開始時の研究の概要 |
消化管外科領域でもロボット支援手術が急速に普及している。新規医療機器であり、その有効性に関する知見については未だ十分でない。本研究では、大規模なリアルワールドデータであるDPC (Diagnosis Procedure Combination)データを利用し、消化管癌に対するロボット手術施行状況の推移を把握し、手術成績の実態、有用性、課題を探る予定である。今後の更なる市場拡大に対する情報発信が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究は、大規模なリアルワールドデータであるDPC (Diagnosis Procedure Combination)データを利用して、消化管癌に対するロボット支援手術の有効性を明らかにし、ロボット支援手術がより効果的な集団について探索することを主題としている。ロボット支援手術を導入、開始する施設が全国的に増加しているが、その施行実態や、有効性に関する知見については、未だはっきりしていない。本主題を明らかにしてデータとして示すことが非常に重要である。初年度はデータ受領後に、ロボット支援手術の施行状況・推移の可視化、さらには腹腔鏡手術と比較することで術後短期成績評価を行う予定であったが、データ抽出項目選定等について吟味し、既存データの入手等のための準備、申請に時間を要した。先行の研究では、DPCデータから消化管癌手術患者やそのアウトカムを抽出するバリデーション研究を行ってきたが、ロボット支援手術あるいは腹腔鏡手術の抽出に限定しても、その抽出コホートにおける術後合併症抽出に関して良好な抽出が可能であることや、合併症の重症度評価を行うことが可能であることを示すことができた。本研究で適用、さらに拡大利用していく予定であるため、本研究計画・展望とを絡めて学会発表、討議し、課題を抽出した。大規模DPCデータについてデータ受領申請が終了したため、今後、大規模DPCデータを用いて実際のデータ分析を進めていく予定である。、ロボット手術施行の推移の把握、手術成績の実態、有用性、課題を探る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
採択後、抽出項目選定等について吟味し、既存データの入手等のための準備、申請に時間を要した。その間、本研究で適用、拡大利用予定の先行の研究について、学会で討議し、考察を深めることができた。今後は、データの分析を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後、解析を進め、学会発表を行い、そこでのフィードバックを踏まえて論文の投稿を行う予定である。本研究により、臨床での手術アプローチ決定のため判断材料、診療報酬決定に関わる基礎データとなり得ることを期待する。
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