研究課題/領域番号 |
23K19839
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
飯島 由理子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60983905)
|
研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 状況認識モデル / 基礎看護技術 / 看護学生 / インストラクショナルデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
リスク回避のための思考の形成を学生の段階から育むことは、重要な課題の一つである。本研究の目的は、同課題解決に向け、無菌操作技術に焦点をあて、状況認識モデルを用いた看護学生のための看護技術学習プログラムを開発し、その有効性を評価することである。学習プログラムは、既存の学習教材である「学習動画」と「学習シート」の分析をふまえ、状況認識モデル(Endsley,1995)を用いて学習教材の修正・充実化を図り、学習教材をより効果的にするための新たな設計を行う。看護大学1~4年生を対象に、ランダム化比較試験にて学習プログラムの有効性を評価する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、状況認識モデルを用いた看護学生のための看護技術学習プログラムを開発し、その有効性を評価することである。状況認識は、動的な状況下で複雑な意思決定を行う認知スキルであり、看護学生の段階から育むことが必要であり、看護学生が状況認識を意識できるような教育的アプローチが求められる。 本研究では、状況認識を理論的に説明している状況認識モデル(Endsley,1995)を用いて学習プログラムを開発することで、表面上の技術習得だけではなく、看護の実践に必要となる思考を育むことを目指す。学習プログラムでは、原理原則が明確であり、かつ学生なりの工夫を加え思考しながら技術習得を進めることが可能な無菌操作に焦点をあてる。先行研究にて研究代表者が開発した、「一時的導尿における無菌物の準備」の学習プログラムである「学習動画」と「学習シート」の分析をふまえ、状況認識モデルを用いて改良を行う。 本年度は、「学習動画」と「学習シート」を、状況認識モデルを用いて分析を行った。その結果、「学習動画」における状況認識には、今から実施することを認識し、物品の無菌範囲を理解し、無菌範囲を汚染するリスクを予測する、3つの段階が確認された。一方で、「学習動画」の表現方法には課題も確認された。 2024年度は、「学習シート」は分析途中であるため分析を進めていく。「学習動画」と「学習シート」の分析をもとに学習プログラムを改良し、インストラクショナルデザインをもとにプログラム設計を行っていく。看護学生を対象にランダム化比較試験を行い、学習プログラムの有効性を評価する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
状況認識モデルを看護技術学習に組み込む具体的な方略を検討するにあたり、先行研究で開発した学習プログラムの分析を慎重かつ入念に行った。そのため当初の計画より進捗が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、学習シートの分析を進めるとともに、状況認識モデルを用いた看護技術学習プログラムの改良、評価方法・評価項目の確定をしたうえで、看護学生を対象にプログラムを実施し評価する。
|