研究課題/領域番号 |
23K19844
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
芥田 ゆみ 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (70982536)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高度実践看護師 / 専門看護師 / 認定看護師 / 入退院支援 / 療養移行支援 / 尺度開発 / 療養移行期ケア / 継続ケア |
研究開始時の研究の概要 |
在宅療養者の疾患やケアの内容は、重度化・多様化・複雑化しており、高度で専門的な看護の提供が求められている。しかし現状では、専門看護師(CNS)や認定看護師(CN)をはじめとする高度実践者らの活動は病院内に限られる傾向がある。そこで、これらの看護師が、在宅移行支援を通して在宅療養者に継続的にかかわるシステム作りが重要である。研究者はこれまでに、CNS/CNを対象とした教育プログラムを展開し、「CNS/CNによる入退院支援実践度評価票」を試作した。本研究では、この教育介入研究で得られたデータを基にしさらに評価指標を洗練させて、妥当性・信頼性を検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高度実践看護師の入退院支援実践を評価するために、「専門看護師/認定看護師による入退院支援実践度評価尺度」を開発し、その信頼性・妥当性を検証することである。病院に所属する高度実践看護師らが、在宅移行支援を通して在宅療養者に継続的にかかわるシステム作りを目指しており、これまでに、システム構築に向けて、専門看護師・認定看護師を対象とした教育プログラムを展開し、独自に作成した「専門看護師・認定看護師による入退院支援実践度評価票」を用いてその効果を検証している。 2023年度は、先の教育プログラムの効果検証について、教育介入研究としてまとめ、学会発表を行った。そして、「専門看護師/認定看護師による入退院支援実践度評価尺度」の項目の整理と構成概念について検討し、試作版の洗練を行った。具体的には、入退院支援に関連する尺度を開発あるいは使用してその関連項目を検討している29の研究論文について精読し、「使用尺度」、「研究目的」、「入退院支援に関連している要因」についてマトリックス方式で整理し、本研究の評価指標の内容と比較検討した。さらに、前述の教育プログラムの効果検証から得られたデータを再分析し、質問項目の統合・分化を行った。最終的に「基盤整備のための取り組み」、「コンサルテーション・介入の状況」、「アセスメント」、「実践」の4つの大カテゴリー、計57項目からなる評価票試作版が完成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教員1年目であり、仕事に不慣れな中、教育活動や委員会活動の合間に研究をする時間の確保が難しかった。また、他の研究論文の受理までに時間がかかってしまったこともあり、本研究の取り組みが遅れてしまった。現在は、評価票試作版を作成して、倫理審査を受けるために研究計画書の作成や倫理審査に関する書類の準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、尺度試作版についての妥当性評価のために、有識者10名程度に対して質問紙調査を行う。続けてプレテストを実施し、調査内容と質間項目の整合性、質問の意図と質問文から読み取れる内容の適合を確認し表面妥当性を検証する。必要に応じて項目を修正し、本尺度の原案とする。その後、関東圏内の専門看護師/認定看護師が所属する病院を、日本看護協会のホームページで公開されている登録者名簿から特定し、10病院150名程度を抽出して予備調査を行う。回収後、天井効果、床効果、Good-Poor Analysis (G-P分析)、Item-Total Correlation Analysis(I-T分析)による項目分析を行い、予備尺度を決定し、本調査へ進めるように実施していく。
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