研究課題/領域番号 |
23K19861
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
山口 亜希子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (30405336)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コミュニケーション / 人工呼吸 / クリティカルケア看護 / 集中治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、集中治療領域における人工呼吸器装着患者-看護師間コミュニケーション場面の録画記録を用い、看護師が認知する患者のミュニケーション開始意思を伝えるための合図的行動、Patient-Intentional-Actionの特徴を明らかにする。本研究成果は、集中治療領域人工呼吸器装着患者のPatient-Intentional-Actionを自動的に検出するモニタリングシステムの構築のための基礎的資料となる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、集中治療領域人工呼吸器装着患者7名とその患者の日勤担当看護師7名を対象に患者-看護師間コミュニケーション場面をビデオ録画した668.0分のデータから、Patient-Intentional-Actionとnon-Patient-Intentional-Actionを抽出し、それぞれの行動の特徴量、使用された身体部位、行動内容、行動の頻度を解析し比較を行なった。 抽出された行動は、37のPatient-Intentional-Actionと520のnon-Patient-Intentional-Actionであった。37のPatient-Intentional-Actionのうち、54.1% は上肢を使用した行動であった。また、520のnon-Patient-Intentional-Actionのうち、52.1% が頭と顔を使った行動であった。看護師が認識するPatient-Intentional-Actionの特徴は、上肢を使用する動作が多いことがわかった。また、行動内容として、指文字(指で文字を書く)、ナースコールを探す、ナースコールを押すなどの行動は、Patient-Intentional-Actionでのみ観察された行動内容であった。一方、顔をしかめる、唇を動かす(口唇術)、ジェスチャー、咳などの行動内容は、Patient-Intentional-Actionとnon-Patient-Intentional-Actionの両方で観察された。この結果は、たとえ同じ行動内容であっても、看護師が観察した行動がPatient-Intentional-Actionであるか否かを判断していること示す。しかし、Patient-Intentional-Actionとnon-Patient-Intentional-Actionの両者に行動内容を含んでいることを考えると、看護師は、患者のコミュニケーション行動をPatient-Intentional-Actionとして認識できなかった可能性が考えられる。今後、看護師がPatient-Intentional-Actionを認識しない、もしくは認識できない要因を調査することが必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
録画データへのアノテーションに時間を要することが予想されたため、事前に録画記録へのアノテーションの方法論を検討していた。検討した方法論を使用しアノテーションを実施した事でデータ解析が予定通りに進行した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、集中治療領域人工呼吸器装着患者のコミュニケーション開始意思を伝えるための合図的行動(以下、Patient-Intentional-Action)を自動的に検出するモニタリングシステムの構築を最終目標に、引き続き、看護師が認識するPatient-Intentional-Action(患者のコミュニケーション開始意思を伝えるための合図的行動)の特徴を明らかにする。 2023年度に抽出したPatient-Intentional-Actionとnon-Patient-Intentional-Actionデータを使用し解析を行う。看護師がnon-Patient-Intentional-Actionとしたコミュニケーション行動の中から、Patient-Intentional-Actionとなる得るコミュニケーション行動を抽出し、その行動の特徴量、使用された身体部位、行動内容、行動の頻度を解析する。加えてPatient-Intentional-Action となり得るコミュニケーション行動で、看護師がPatient-Intentional-Action として認知しなかった要因について解析を行う。
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