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心房細動に対する体系的スクリーニングの費用対効果分析

研究課題

研究課題/領域番号 23K19868
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中田 美津子  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80981498)

研究期間 (年度) 2023-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード費用対効果研究 / 無症候性心房細動 / 直接作用型経口抗凝固薬 / マルコフモデル / ICER / QOL / スクリーニング / 脳卒中 / 費用対効果分析 / 心房細動 / 体系的スクリーニング
研究開始時の研究の概要

体系的な心房細動スクリーニングの有用性に関する費用対効果研究は、我が国では海外ほど進んでいない。費用対効果研究は、費用や価値観など国別の特性を大きく反映するため、海外の結果を外挿することは適当でなく、国内のデータを用いて研究を行うことが望ましいとされている。本研究では、国内の心房細動患者を対象とした観察研究であるANAFIE registry, Shinken database, J-RHYTHM registry, Fushimi-AF registryなどの結果を用いて、日本の高齢者に体系的スクリーニングを行った場合の費用対効果分析を疾患推移モデル(マルコフモデル)を用いて行う。

研究実績の概要

本邦における無症候性心房細動患者の年齢別性別の推定数、無症候性心房細動患者に対し直接作用型経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant: DOAC)による治療を行った際に予想される治療効果、直接作用型抗凝固薬による副作用の発生頻度、心房細動患者の脳卒中の発生頻度と予後、脳卒中患者の治療に要する費用と、発症後のQOLの経時的推移などについて現時点で報告されている知見について、体系的な文献検索を行った。
本研究における主要な評価項目の1つであるQOLについて知見を深めるため、書籍「QOL評価マニュアル」を購入して参照し、各種質問票の特徴などについて知識を得た。また、QOL-PRO研究会に所属し、全国のQOL研究者と交流を深めた。
60歳以上の高血圧患者に対し、心電計付き血圧計を貸与し、3か月間の継続的な心電記録による新規心房細動の検出率を調査した「Omron Heart Study」の統計解析を行い、ベースライン家庭血圧別、性別、年齢別の新規心房細動発生までの時間を推定した。本研究は、現在の我が国の高血圧患者の心房細動発症実態を反映したものであり、我が国の費用効果分析を行う上で貴重なデータである。推定結果はマルコフモデルに組み込むことにより、これまでの知見と統合して分析に活用する予定である。
総じて、1年目のR5年度は解析に向けての基礎固めの年度であった。R6年度はR5年度で得られた知見を活かして実際にモデルを組み立てていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

費用対効果研究は体系的な文献検索ののちに、マルコフモデルを構築し、試験治療による増分質調整生存年と増分費用を計算し、増分費用効果比(ICER)を推定する流れとなる。本研究に使用を予定している解析ソフトであるTree Ageが年単位の契約でしか購入できなかったことから、十分な解析時間を確保するため、購入を最終年度の開始時点である令和6年度4月にずらせた。そのため、R5年度の実施内容がモデル構築の準備段階までとなり、当初計画よりもやや実施は遅れている。

今後の研究の推進方策

TreeAgeを用いてマルコフモデルを作成し、研究成果をDIA日本年会において発表する予定である。また、関連学会に出席し、費用効果分析研究について研鑽を深めたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-09-11   更新日: 2024-12-25  

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