研究課題/領域番号 |
23K19896
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
阿部 遼 埼玉県立大学, 大学院保健医療福祉学研究科, 研究員 (40986585)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 骨格筋量 / ICU-AW / 栄養療法 / 間接熱量計 / ICU / 敗血症 / 骨格筋 / 栄養 / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
ICU獲得性筋力低下 (intensive care unit-acquired weakness; ICU-AW) は,敗血症など重症患者に続発する病態で,集中治療中または治療後に身体機能低下や骨格筋減少を呈し,長期予後を悪化させます.その予防介入としてリハビリテーションと,適切な栄養管理の併用効果が期待されていますが, 未だ研究は十分ではなく重症患者への適切な栄養投与量は定まっていません.そのため本研究では,敗血症患者の骨格筋維持に有効なエネルギー充足率を同定することを目的としています.
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研究実績の概要 |
ICU獲得性筋力低下 (intensive care unit-acquired weakness; ICU-AW) は,敗血症など重症患者に続発する病態で,集中治療中または治療後に身体機能低下や骨格筋減少を呈し,長期予後を悪化させる.その予防介入としてリハビリテーションと,適切な栄養管理の併用効果が期待されるが,未だ研究は十分ではなく重症患者への適切な栄養投与量は定まっていない.そのため本研究では,敗血症患者の骨格筋維持に有効なエネルギー充足率を同定することを目的としている. 今年度は、主要な評価項目である超音波検査による骨格筋量評価の技術を向上させた。具体的には、超音波検査に精通した専門家からのハンズオンでの技術指導を受けるとともに、ICU患者以外にも外来・入院の外科・内科疾患患者全般に対して骨格筋検査の経験を積んだ。この結果、ICU患者全般の骨格筋検査を既報と同等の高い水準で行うことが可能となった(検者内信頼性: 0.891)。 また、本研究の対象である「ICUに入室した敗血症患者」のデータを26名分収集した。これらのデータは、間接熱量計を用いて高精度に評価された安静時エネルギー消費量(resting energy expenditure; REE)も同時に取得している。したがって、統計学的に適切なサンプルサイズに達した際には、本研究の目的である敗血症患者の骨格筋維持に有効なエネルギー充足率を同定することができると考える。 なお、本研究の予備研究として実施された後方視的研究は、本年2月にBMC Nutritionに論文として出版されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集開始から7ヶ月経過時点で、目標症例数60名に対し、26名のデータを取得している。1ヶ月平均では3.7名となり、当初予測していた1ヶ月あたり4名には少々足りていない。理由としては、7名の症例にデータ欠損や包含基準からの逸脱が認められたため、データを取得できなかったことが考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、目標症例数60名を目指してデータ取得を行う。目標数に到達次第、速やかにデータを解析し、エネルギー充足率と骨格筋量の関連性について論文を作成し、国際誌にて公表する予定である。
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