研究課題/領域番号 |
23K19945
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
加藤 凌 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 助教 (10982225)
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研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 男女共習体育授業 / 学習評価 / ジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,日本の中学校で実施されている男女共習体育授業に焦点をあてつつ,そこでなされている,男女が異なる基準の下で評価活動が行われている事象に着目し,かかる学習評価のあり方に対する体育教師,生徒,保護者の認識を明らかにすることを目的とする.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本の中学校で実施されている男女共習体育授業に焦点をあて、そこでなされている男女が異なる基準や規準の下で評価されている学習評価に関して、中学校保健体育教師、生徒、保護者の視点から分析し、より豊かな男女共習体育授業の実現につながる学習評価のあり方に関する示唆を得ることである。なお、本研究は、以下の二つの検討課題から構成されている。 検討課題Ⅰ:中学校保健体育教師を対象にした質問紙調査から、男女共習体育授業において、男女が異なる基準や規準の下で学習評価が行われている現状がどれだけ存在するのかを提示する。 検討課題Ⅱ:男女が異なる基準や規準の下で評価されている男女共習体育授業における学習評価に対して、中学校保健体育教師がどのように捉えているのかを明らかにする。また、生徒やその保護者が、かかる学習評価のあり方に対して、いかに把握しているのかを明らかにする。 検討課題Ⅰに関しては、中学校保健体育教師を対象とした質問紙調査を実施し、おおむね分析が完了している。当初、想定していたよりも回答が回収できなかったものの、確かに、現在の日本の男女共習体育授業において、男女が異なる基準や規準の下で評価されている現実があることが浮き彫りになった。 検討課題Ⅱに関しては、中学校保健体育教師へのインタビュー調査を実施するために具体的な進め方を検討した。なお、このインタビュー調査に関しては、研究代表者が所属する鹿児島国際大学に研究倫理審査の申請を行っており、現在審査中である。また、生徒と保護者を対象にした質問紙調査については、現在、検討課題Ⅰを通して明らかになった点を踏まえた具体的な質問項目を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検討課題Ⅰに関しては、順調に進展している。しかし、検討課題Ⅱで実施する中学校保健体育教師へのインタビュー調査における対象者の異動等が関係して、当初の研究計画から、一部進め方を変更しなければならなくなった。それに伴って、生徒と保護者への質問紙調査に関する対象者の選定は、2024年度に実施することとなった。この点については、当初の計画とは異なる形となったため、少々遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
上記の通り、中学校保健体育教師を対象としたインタビュー調査については、すでに研究代表者が所属する鹿児島国際大学に研究倫理審査の申請を行っている。倫理審査が完了し次第、2024年度前半までにインタビュー調査を実施する。また、生徒と保護者を対象にした質問紙調査については、当初、想定していた進め方から変更することとなった。今後の具体的な進め方については、2023年度末に検討した。2024年度前半で研究協力校を選定すると共に、実施方法を調整し、2024年度後半で質問紙調査を進めていく。
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