研究課題/領域番号 |
23K20008
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
藤原 正幸 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 研究職員 (50982203)
|
研究期間 (年度) |
2023-08-31 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | EEG / 脳波 / ニューロフィードバック / コミュニケーション / 意図 |
研究開始時の研究の概要 |
人間のコミュニケーションでは,記号や身体動作といった異なる様式を介して意図推論を行うことで意図理解に至るが,その両者の様式を統一的に扱う神経基盤を検討する方法論はなく,その通時性や因果関係は定かでない. 本研究では,人間の意図推論時の結合脳波フィードバックシステムの開発を行うことで,記号性や身体性を介した意図推論時の統一的な神経基盤を操作的に検証する. 意図推論課題時の脳波を対象に,脳部位間の実効的結合性を扱う指標を導入・分析した結果と目標状態の脳ネットワーク間の類似度を算出し,誤差を基に結合脳波フィードバックを行う.意図推論時の統一的な神経基盤への操作が意図理解の成否に影響するかを確かめる.
|
研究実績の概要 |
本研究は,意図推論時を対象とする結合脳波フィードバックシステムの開発を通じて,意図理解の成否の要因を操作的に検証することを目的とする. 本年度後半では,既存の新しいニューロフィードバック法に関する手法や拡張性についてサーベイや実装を行なった.具体的には,オンラインかつ高精度に時間周波数パワーを推定する手法を実装し検討ができた.また様々なオンライン解析手法を比較・検討する論文から,それらの強み・弱みについて理解・検討することもできた.これらの手法や拡張について,本研究で対象とするニューロフィードバックに導入していくことで,新規かつ高精度なニューロフィードバック手法を開発することが期待できる. 今後は,脳波計測デバイスを導入し,実際にオンライン計測された意図理解時のデータに対して,脳部位間の実効的結合性を分析した結果と目標状態の脳ネットワーク間の類似度を算出し,結合脳波フィードバックを行うシステムを開発し検証を進める.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属機関の変更や円安などの複数の要因により,当初の計画の計測機材の購入などがやや難しくなったため,来年度に購入する計画に変更した.そこで今年度後半では,脳波をオンラインで解析処理するための最先端かつ高精度な手法について,論文サーベイやプログラムによる実装を行うこととした.これらのことから,研究計画の遅延がやや発生している.
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は前年度の予算と合算して計測機材の購入を行い,前年度に行った論文サーベイやプログラムによる実装を組み合わせることで,オンラインで高精度に解析処理をするシステムを構築する見込みである.
|